宝瓶星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

「霊識」による価値判断
[意義と役割]
― スピリチュアルからクオリチュアルへ ―

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宝瓶宮時代の「霊識」の意義と価値

●第1稿 2025年 1月13日 アップ。


知る人ぞ知る“全人未踏”の「霊識」の意義と価値です。

双魚宮時代の“霊性”や“スピリチュアル”からみると、新時代のクオリアルな宝瓶宮時代の“宇宙波動”の領域に踏み込み、漸次、スタンダードとなっていく次元拡張されたお話です。

宝瓶宮時代の価値基準となっていく「霊識」のお話ですが、心のアンテナに引っかからない方は、たぶん“ムダ話”に聞こえるかもしれませんので、ほかの記事をご高覧されたほうがお時間をとることがないでしょう。

「基本三数」に伴なう“宇宙波動エネルギー”の作用は、「共鳴関係」に基づいて無自覚に働きますのでそういえます。

もし「何?」と心のアンテナに引っかかり意識のレーダーに映れば、今後を決しかねない重要なお話になります。



《 「人間は考える葦である」by パスカル 》


大前提なので当たり前のことを最初に書きます。

地上に生きることは、何はともあれ「太陽」に象徴される“生命エネルギー”を受け継いでいます。

アストロロジカルにみてもそういえ、ちなみに「太陽」の対極に位置する20世紀に入って発見された「冥王星」は“宇宙エネルギー”を象徴します。

それはともかく、「太陽」の“生命エネルギー”だけでは、ほかの動物などと大差ありません。

むかし、宝瓶宮時代の影響圏に入る頃に生まれたパスカル(1623.6.19-1662.8.19)というフランスの哲学者は、次のように述べています。

「人間は考える葦(あし)である」。

One-Point ◆ “葦”は水辺の弱い植物ですが、知能を持ち本能だけでなく“考える”ことができるという特徴を持つ生命体が人間であるということです。食欲/性欲/睡眠欲だけではなく、“知性”や“理性”を持ち、意識や認識によって生存し、文明を築いてきました。




《 何かを“信仰”せざるをえない“時代波動” 》

「へぇー、そうなんだ。それがどうしたの?」

現代人は宗教に留まらず、われ知らず近代物理科学の“洗礼”を受けています。

言い換えれば、宗教信仰ではなく科学的合理思考という名の非合理的な“信仰”に無意識のうちに陥りやすくなっています。

アストロロジカルに申し上げますと、19世紀中頃の「海王星」発見後、双魚宮時代末期の人類歴史が特徴とする“時代波動”で、科学技術は確かに物理的な豊かさをもたらし、現代科学文明の礎となっているのですが、同時に“偉大な勘違い”をもたらしています。

一例を挙げますと、唯物論マルキシズムがその代表ですが、また、その対極に位置する19世紀中頃以降の「心霊ブーム」こと美称“近代スピリチュアリズム”も同様です。

ありていに申し上げますと、双魚宮時代は「宗教」にせよ「物理科学」にせよ、われ知らず何かを“信仰”する洗脳的な“時代波動”の中で生を営んできたためです。

One-Point ◆ ただし、1989年以降は徐々に異なってきました。人知れず起きた“宇宙波動”の変化、「宝瓶宮時代のビッグバン」によって、波動的ながら宝瓶宮時代が正式に始まったためです。“宇宙波動”の時代がはじまり、双魚宮時代の“時代波動”による社会通念との間に、交錯や摩擦が起きている現在です。


《 新時代の意識化と認識化 》

これからの時代は、次のことを考えておく必要があります。

よく言われることですが、「認識できない」また「意識できない」ものは有っても無いのと同じという事実です。

知性だけではなく、感性や感受性においても感じられないことは同様です。

意識にも、認識にも、感覚にものぼらないとしても、クオリアルに歴然と在るにもかかわらず、大事なものをスルーしてしまい、ないかのように生きることは人生上の損失です。

たしかに、世の中には知らなくてもよいことはあるのですが、新しい価値の時代が訪れようとしているのに、古い既成概念や社会通念のまま「対立二元論」による判断を行使し続けていると、宝瓶宮時代のレールを走る“列車”に乗ることもできませんし、野ってもいずれ振り落とされてしまいます。

朽ちていく“駅”などに置き去りにされて、時代の流れとともにある“天運”や国民大衆にも次第に見放され、侮蔑されるならまだしも、いないかのように忘れ去られていきます。

“分水嶺”のピークを昨年2024年11月に越え、新たな歴史パラダイムへとシフトが進む歴史的な大転換の今年2025年はとくにそうです。

One-Point ◆ 上述は物理的な概念や心霊的なスピリチュアリズムから見えてくることはありません。過去の“ジョーシキ”からは次元の範囲が異なるので、見えずに認識もご理解もできません。が、宝瓶宮時代の歴史パラダイム「共鳴関係論」や「宇宙法則」またアストロロジーの「ディレクション」からは確実にみえてきます。


●「霊識」は、人為的な心霊にかかわる霊性などとは異なり、宇宙大自然に通じます。


《 どのように判断し価値を見出すか 》

どんな事象であっても、“意識”する、“認識”する、さらに“知識化”し、“把握”するといった「水星」の象意がベースに必要な現在で、そこで終わることはありません。

なぜなら、どのように価値を見出してご判断しつつ、体得し、体現していくかということが必要だからです。

ご参考にいえば、双魚宮時代において価値判断の基準は、かつてはキリスト教などの“宗教信仰”であり、近代においては物理科学などの“合理信仰”でした。

双魚宮時代末期の近代になると、後者の近代物理科学の台頭によって、科学的合理主義がそれまでの“神”に変わっていったものの、双魚宮時代の“時代波動”がもたらす信仰的な“意識”(形而上世界)から抜け出すことは困難で、単なる意識では難しいのが「海王星」の象意の特徴です。

まさか洗脳的な信仰状態にあるとは気づかずに、“正しい”“真実である”とわれ知らず“まだ見ぬ理想”を抱き続けてきたのです。

良し悪しやレベルの高い低いは抜きにして、好き嫌いや善悪正邪を含めて、主観的な“霊性”を無意識のベースに価値判断をしてきたのが、双魚宮時代の“事実誤認”や“勘違い”などの“夢想”の世界です。

対人や対社会的には、“支配/被支配”などの「対立二元論」の歴史パラダイムによって、“権力者”(支配者=ルーラー)に強制されてきた時代です。

One-Point ◆ 心霊的な“霊性”(スピリチュアル)の時代、また“支配”の時代が終わろうとしています。お一人ひとりの主体的な自己責任を伴なう自由なご判断や、客観的な宇宙規模の宝瓶宮時代「霊識」(クオリチュアル)の実働の時代がはじまろうとしています。


《 歴史的三大ディレクション 》

宝瓶宮時代の宇宙的なアストロロジーから申し上げますと、宝瓶宮時代の実働をもたらす歴史的な三大ディレクションは次のとおりです。

1、昨年11月に水瓶宮に入宮し、本格化した冥王星による「深層の精神意識の変革」のデレクション。

2、今年2025年3月30日に「春分点」をファースト・テイクで越えていく海王星による「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)のディレクション。

3、今年7月7日に双子宮に入宮し、漸次、本格化に向かっていく天王星による「関係性の変化(宇宙法則への変化)」のディレクション。

冥王星、海王星、天王星の「土星外惑星」(トランス・サタニアン)は、いずれも宝瓶宮時代の影響圏に入って、それぞれ18世紀、19世紀、20世紀に発見された、運勢的にも時代的にも大きな影響力を象わす星たちです。

発見前ということもあって、古典アストロロジーでは用いられなかった星たちゆえに、現代占星術でもハウス(室)などと同様に解釈の弱点の一つになっています。

そういったことがありまして、19世紀後半にはじまった“ホロスコープ占い”こと「現代占星術」からは、宇宙的な拡がりを持つ宝瓶宮時代の実働は読めません。

当然、「土星外惑星」の小三角(ミニトライン=60/60/120度)による「霊識開元」の複合ディレクションの想起も解釈もできないのは、仕方のないことです。

One-Point ◆ 双魚宮時代はまもなく完全終了します。その“時代波動”でもって宝瓶宮時代の“宇宙波動”を読むことはできません。「土星外惑星」による「霊識開元」の複合ディレクションを正しく理解することも、ご納得もできないのです。




【付記】
重要なことは、これまでの時代の価値判断は、双魚宮時代の「霊性」(スピリチュアル)で充分だったのです。

ですが、今後は宝瓶宮時代が進むにしたがって、“霊性”(スピリチュアル)のみでは不十分で、正しい判断ができず不足が生じていきます。

宝瓶宮時代の宇宙現実的な「霊識」(クオリチュアル)を伴なった価値判断によって、時代の流れと共にある“天運”が伴なうようになっているためです。


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