宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
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ここからは「社会風潮を読む Part2」です。
2009年から「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションがはじまりました。
現在は、宝瓶宮時代に向かう歴史の大河と、“逆流”とが渦巻く混迷期です。
●第1稿 2022年 5月19日 アップ。
牡牛宮をトランシット中の「天王星」は、「日常生活の転換」のデレクションを象わします。
昨今の「新型コロナ」によるここ数年間の日常生活や現実社会への影響をみても、それは明らかです。
天王星が共鳴サイン(宮)の下方矩=90度「牡牛宮」をトランシットする「星のデレクション」は、個人の深層の精神意識や日本戦後の現体制にもかかわります。
それは次回にゆずるとして、今回は日常生活の転換にスポットをあてます。
今年2022年5月に牡牛宮15度を越えていくことで、ようやく“ピーク・アウト”の可能性が出てきました。
「星のデレクション」は、宝瓶宮占星学が独自に解明した宇宙法則に基づくリーディングです。
個人的な運勢変化をはじめ、社会変化や時代変化またその方向性などをリーディングできます。
現在は、歴史パラダイムの転換をともなう大きな時代の移行期にあるために、「星のデレクション」のリーディングは重要です。
新しい宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)へ進む歴史の大河の流れと、過去の双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)に戻ったかのような、逆流が渦巻く錯綜した時代状況のなかに現在あるからです。
このような時代状況においては、どのような方向に進むのか、そのご判断が明日の命運を分けることになります。
「天運」がともにある時代の流れの方向に進むのか、それとも、いずれは沈みゆく“ドロ舟”に乗ってしまうのか、ご判断が重要になるからです。
新しい歴史パラダイムの時代に向かっている以上、判断基準がこれまでとは異なってくることが起こります。
そのため、過去を踏襲しただけのご判断が必ずしも正しいとはかぎらないことが増えつつあためです。
One-Point ◆ また、タイミングの問題もあります。まったく同じご判断でも、昨日と明日とでは、結果が違うことが起きるのが転換期です。過去に正しかったことが、明日も正しいとはかぎらず、昨日は間違っていても、明日は正しいといったことが起こります。
公表されている新型コロナの感染確認の時期をみてみましょう。
世界では、中国武漢で2019年12月に「初感染」が確認されています。
これは、公式に発表せざるをえなくなった時点を意味します。
うがった見方だと思われるかもしれませんが、感染拡大はもはや時間の問題となったゆえに、隠しとおせなくなって発表したともいえます。
実際、日本での初感染の確認は、翌月2020年1月15日で瞬く間に世界に広がっていきました。
One-Point ◆ 毎年の流行感冒インフルエンザとは異なり、ふだんはない「新型コロナ」です。世界で最初の確認の場合、症状をみてすぐに「はい、新型コロナです」といった確定はできません。逆に、「新型コロナ」だとすぐにわかるのは、その要因を知っていたからになります。
新型コロナが初確認されたあたりの天王星の動きが気になりました。
天王星の象意は、一般的な常識とは異なりますので、多くの場合、異常な変化の出来事をもたらします。
それは、「天王星のデレクション」(運勢変化)の特徴です。
ちなみに、吉凶は関係がありません。
「万事塞翁が馬」「禍福はあざなえる縄のごとし」といった意味を知っていれば、だれでもわかることです。
トランシットの天王星は、2017年5月と翌年2018年3月に、牡羊宮25度を越えて牡牛宮の影響圏に入りました。
正式な牡牛宮への入宮は2019年3月です。
その後、天王星は行きつ戻りつしつつ、今月2022年5月に牡牛宮15度を越えました。
One-Point ◆ 天王星の牡牛宮への正式入宮も、新型コロナの初感染の確認も2019年です。日常生活などを象わす牡牛宮を転換や変化を象わす天王星がトランシットしはじめたことによって、日本をはじめ、世界の社会状況は大きく変わりはじめていきました。
さて星には、「本意」(本質的な象意)と、それに基づく「個別象意」、時代によって変わる「変質象意」があります。
「本意」というのは、根本の宇宙法則にもとづいた“本当の象意”(基本の象意)で、宇宙この世界をつらぬいている根本法則の「基本三数」(数理法則)や「配列法則」から見出すことができます。
現代の西洋占星術は、このような根本理論がありません。
過去からの象意を個人的に「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しつつ占断する主観的なオカルト占い(神秘占星術、秘境占星術)だからです。
同じ「ホロスコープ」を用いても、宇宙に基づいた客観的な根本理論がないために、天地ほど異なるのですが、占星術関係者は気づいていないようです。
それはそれとして、天王星にも3パターンの象意が同様に認められます。
One-Point ◆ 現代占星術でいう「改革」という天王星の象意は、過去の双魚宮時代における変質象意で普遍的なものではありません。宝瓶宮時代が正式にはじまった以上、天王星がもたらす改革は、漸次、必要なくなっていくためです。
●西洋占星術では語られませんが、「蠍宮15度」は、人知れず起きた「宝瓶宮時代のビッグバン」にかかわる特別なポイントです。
双魚宮時代の占星術が終焉に向かいはじめた、秘密のアストロロジカル・ポイントでもあります。
ホロスコープを「理論解釈」する新しいアストロロジーのはじまりを意味するためです。
その正反対の位置、「牡牛宮15度」を、天王星が通過していくことは案外と深い意味をもちます。
深奥の内面性と現実の日常生活の時代的な転換点を象わすためです。
日本にとって、「牡牛宮」のデレクションは重要です。
戦後日本の「現体制」は、戦前の海外などを象わす射手宮から、日常生活やアメニティー(快適性)を象わす牡牛宮に変わったからです。
それゆえ昨今、牡牛宮をトランシットする天王星のデレクションは、とくに日本にとって影響力が大きく、「現体制」や「日常生活」を変えていかざるをえない働きをもたらすことになります。
その示唆は、過去の状態やこれまでふつうとされていたものが、大なり小なり通用しにくくなるなど、変化や転換がもたらされる「星のデレクション」(運勢変化、時代変化)となって象われます。
その一つが新型コロナとなっているのは、ご存じのとおりです。
ですが、今年2022年5月に天王星が牡牛宮の15度を越えていくことで、ピークアウトの可能性が出てきたことがリーディングできます。
ただし、次のお正月前後にいったん14度まで戻りますので、本格的に牡牛宮の後半を天王星がトランシットしていくのは、それ以降になります。
One-Point ◆ ご参考に書いておきます。日本の「民族性」は魚宮で象わされます。「国体」は水瓶宮です。そして戦後の「現体制」は、牡牛宮で象わされるようになりました。これらのことに関しましては、「日本は何座宮」をご参照ください。
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