宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

今週の運勢1/牡羊宮〜乙女宮
―新・西洋占星術=宝瓶宮占星学―
星のディレクション

No.165 / 2010.06.28 〜 07.11

●隔週土曜日に更新予定です。
※2010年 6月26日アップ

今週の星の宮移動

今週は、先週25日に蟹宮に入宮したばかりの水星が、10日に獅子宮に入宮します。
わずか半月で今年は蟹宮を通過したのですが、この動きの速さから水星には、ギリシャ神話の「ヘルメス」の名前が付けられています。
かといって、占星学の解釈と神話には直接の関係がありませんのでお間違えなく。
金星も同日、乙女宮に入宮します。
先週来のグランド・クロス(90・90・90・90)は解消されて、今週からは土星、冥王星、木星・天王星のTスクエア(90・90・180)に戻ります。
これに対して、短期間ながら水星が調停(60・120・180)の座相を、金星と冥王星が三分(120度)をとります。
参院選投票日の11日は、お昼過ぎまで月を交えたグランド・クロス。
加えて、投票日は、金星と木星や天王星、土星と海王星、水星と冥王星、参考までに太陽とケレスもほぼ転(インコンジャンクト=150度)と、5つもの転(150度)が形成されます。
一般的には悩みながらの一票を投じることになりやすいでしょうが、このアスペクトは波乱の要素を内包しているために、ちょっとしたことで気が変わり、予断を許しません。
あえて書けば、当日は、ミドルクラスよりも、大と小の両翼がパワーを受けそうです。

注) 文中で「今週」という言葉は、表記期間の2週間分をさしています。
※「アスペクトの日本語表記」はこちらをご参照ください。

《 1.牡羊宮 = Sign Aries 》

牡羊宮に象意を持つ人は、社会的にも仕事においても、本来はパワーを発揮できるときですが、多くの場合、意識の転換や現状の転回が必要です。
そのため、人によっては隔靴掻痒(かっかそうよう)といった感があってガムシャラに進みにくい一進一退の状況にあるかもしれません。
しかし、週末になるほど、徐々にではあっても、解消していくことが可能で、特に自分の美意識をはじめ、技術や技能といったスキルを発揮するほど、打開していくことが可能になります。

One-Point ◆ なんやかやいっても、今日、潜在的ポテンシャルが最も高いのは牡羊宮に象意を持つ人です。内面性や自我やスキルを身に付けている人ほど、対外的に実力を発揮していけます。

《 2.牡牛宮 = Sign Taurus 》

牡牛宮に象意を持つ人は、一般に現実的で即物的、保守的な現状維持派などといわれたりしますが、今週は、感性や感覚を豊かに発揮して、我知らずとも判断していくことが多くなりそうです。
もともと五感の感覚によって動いている牡牛宮に象意を持つ人ですが、今週は見えない感性を働かせることによって、自分らしさを発揮したり、公私にかかわる課題を調整し、クリヤーしていくことができます。
内面の意識世界の確立や充実があってこそ、現実社会における成果や結果に結びつけていきやすい週です。

One-Point ◆ 仕事に単なる夢やビジョンを抱いていく人生期は終わりつつあります。自分の深層の意識世界を見つめていくことによって、そのことを理解し正しく対処していけるでしょう。

《 3.双子宮 = Sign Gemini 》

双子宮に象意を持つ人は、良し悪しはともかく、今週は対人関係がポイントになりますし、また対人関係に何らかの動きがありそうなときです。
新たな関係が生まれる可能性もゼロではありませんが、多くの場合、期待している相手に欠点や課題が見つかったり、あてが外れてしまったりすることが起こるかもしれません。
複雑なのは、それらは必ずしも100%悪いとはいえないことで、逆に、自分自身を発揮できる余地が、いずれ生まれていくことです。

One-Point ◆ 今週は無手勝流。良くも悪くも水の流れるまま、世間の動くまま。勝手に判断せずに、流れに乗っていくことで、逆に事態が読めたり、運が向くことも起こりやすくなるといえます。

《 4.蟹宮 = Sign Canser 》

蟹宮に象意を持つ人は、蟹宮の星のディレクションだけではなく、今週は、月があるサイン(宮)のディレクションも参考にしたほうがよいでしょう。
もともと蟹宮に象意を持つ人は、月の位置による影響を受けやすいタイプなのですが、特に今週は、月によって気分の変化や運勢の変化がもたらされやすいときです。
蟹宮に対する星のディレクションをあえて書けば、感覚や感性といった情報のアンテナが鋭くなっていますので、何を感じるマイ・センサーか、またどのように判断しやすいマイ・システムかということを知って、チェックしていくことが必要です。

One-Point ◆ 余計なことを感じるセンサーであれば、敏感すぎるのは困りものです。隠された微妙な真実や状況を探り出すセンサーであれば、小さな情報が重大な意味をもたらすことがあります。

《 5.獅子宮 = Sign Leo 》

獅子宮に象意を持つ人は、先週まではどちらかといえば、周囲の喧騒をよそに、孤高の自我ともいえる状況にありましたが、今週はそうもいってられません。
周囲の状況が、次第に切実なものとして迫ってきているために、何はともあれ、自己主張も行なわざるをえない状況だといえます。
ただ、何をするにも「受けて与えて、与えて受けて」の双方向性の関係が、次第に緊密さを増した結果、場合によっては忙殺されることも起こりそうです。

One-Point ◆ 自分が意図や目的をちゃんと持つのはもちろん、しっかりと現状把握したうえであれば、まだラポールがかかりますが、単なる思い込みによる空回りにならないよう注意しましょう。

《 6.乙女宮 = Sign Virgo 》

乙女宮に象意を持つ人は、今週は周りの事態が混迷すればするほど、原因や状況を分析して、緻密に対処法を考えたり、行動することができます。
広く大勢を見定めて、また大局を把握して行動すれば、という条件付きですが、個人においても、今の運勢においても、社会的な対応においても、乙女宮に象意を持つ人こそが、今週は本領を発揮していけるときです。
たとえば、「今の課題やゴタゴタは、乙女宮に象意を持つ人に分析させ、大所高所から判断して、乙女宮に象意を持つ人に行動させよう」といったような方法がイチバンだともいえます。

One-Point ◆ ご本人にこういったことを書いてもしょうがないのですが、要は、それほど今週は、乙女宮に象意を持つ人こそ事態を切り盛りしていくことが可能なときだということです。

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