宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

今週の運勢2/天秤宮〜魚宮
―新・西洋占星術=宝瓶宮占星学―
星のディレクション

No.206 / 2011.04.11〜 04.24

●隔週土曜日に更新予定です。
※2011年 4月 9日アップ

今週の星の宮移動

今週は、4月20日19時過ぎに、太陽が牡羊宮を抜けて牡牛宮に入宮します。
入れ替わりに、翌21日、金星が牡羊宮に入宮します。
相変わらず牡羊宮を5つの星が運行し、大会(ステリウム)が形成されることになります。
今週は天秤宮の土星と、牡羊宮の水星・火星が衝(オポジション=180度)で、火星は今週中頃まで山羊宮の冥王星と矩(スクエア=90度)をとっていますので、土星を含めたTスクエア(180・90・90)が形成されます。
冥王星は、他にも天王星と矩(90度)、週末には金星や逆行する水星とも矩(90度)をとります。
一方、牡牛宮入りする太陽とは、今週後半から三分(トライン=120度)をとりはじめます。
ここまで山羊宮の冥王星が多くのアスペクトを持つと、組織運営にしても、第一産業にしても、なかなか課題が大きく、内実は二つに分かれます。
一つは「消滅」の象意に基づいて動くに動けない状況と、もう一つは逆に「再生」の象意によって大きなパワーを発揮していけます。
今週も後半になると、太陽と冥王星の内外のエネルギーによって、課題の中にも、復興が進んでいくことになります。

注) 文中で「今週」という言葉は、表記期間の2週間分をさしています。
※「アスペクトの日本語表記」はこちらをご参照ください。

《 7.天秤宮 = Sign Libra 》

天秤宮に象意を持つ人は、先週にもまして、いよいよ本格的な転換期と新たな出発期のディレクションに入ったといえます。
自分の現実の状況と、奥深い精神面の情動と、パートナーや周囲の状況や環境が、それぞれに異なる様相にある状態なので、判断は容易ではなく、なかなか動くに動けないときでしょう。
こういったときに本領を発揮するには、相応の見識や実力が必要ですが、逆にこういった状況のときに、どうとらえ、どう判断して、どう対処していったらよいかが学べますので、できれば体得する努力をしていくとよいでしょう。

One-Point ◆ 今週や来月が踏んばりどきになりそうです。将来を見越した大きな社会的な活躍の場を想定し、現状をそのための変化や準備や対応の場にしていくと、次につながっていきます。

《 8.蠍宮 = Sign Scorpio 》

蠍宮に象意を持つ人は、簡単にいえば「対人関係」に課題が生じたり、両極端に動きやすい人生期なので、なるべく落ち着いた冷静な対応が必要です。
自分の激しく深い情動や感情のみで対応すると、せっかくの能力やスキルを充分に発揮できないばかりか、霊性や絶妙の手を打つことができるインスピレーションが働きにくくなってしまいます。
冷静に、かつ慎重に、周囲の状況を判断して、落ち着いて対処していけば、今まで気づかなかった自分の新しい能力やスキルを仕事や社会活動の分野で発揮していけるときです。

One-Point ◆ 週末に近づくにつれて、個人的にも社会的にも、パートナーシップが新たな動きをみせそうです。軽々に右往左往することなく、しっかりとした冷静な対応が必要でしょう。

《 9.射手宮 = Sign Sagittarius 》

射手宮に象意を持つ人は、新しい分野やその開拓に向かって前向きに、アクティブに行動できるときにあります。
そこで重要なのは、自分自身の実態面であって、かなり高度な本物の判断や対応が求められているときなので、自己本位な判断や行動に陥っていないか、慎重さをもって進んだほうがよいでしょう。
自分が目指す考えや活動と、社会の実状と、自分自身の実力を見据えた高度な判断やバランス感覚が求められているときです。

One-Point ◆ 高度な判断ができないということではなく、深い霊性や見識が伴っていれば、充分に対応できます。難しい場合は、現状から、とらえ方や判断や対応を学んでいくとよいでしょう。

《 10.山羊宮 = Sign Capricorn 》

山羊宮に象意を持つ人は、12サイン(宮)の中でも、今の時期は最も本物かどうかが試されているときにあります。
分かりやすくいえば、ある意味、現状は「試練」のときといっても過言ではないのですが、逆に山羊宮においてはお手のもので、力強く自らの忍耐力や克己心を発揮していくときです。
こういったときは、物質的な側面はもちろんですが、むしろ、それ以上に自分自身の内面の課題が重要になってくるときなので、精神面の向上や充実が「事態」を改善していくことにつながります。

One-Point ◆ 自分を超えた難しい判断も必要なときなので、上のようなことを書いても分かる人にしか分からないし、理解しないでしょうが、星のディレクションはそういったことを示しています。

《 11.水瓶宮 = Sign Aquarius 》

水瓶宮に象意を持つ人は、分かりやすくいえば、広く人との関係や社会とのかかわりなど関係性を見直すときにあります。
自他の現状は、そこそこに感知していると思いますが、人によっては自分の霊性など見えない意識と、社会との関係性のバランスがとりにくく、案外と課題になりやすいときにあるといえます。
もっとも、充分に対人意識や実力のある人にとっては、逆に広く社会や多くの人々との現実に即した対応や関係を、ほどよい距離でとっていくことが可能です。

One-Point ◆ もし、自説を頑なに掲げて、広く友愛精神を発揮していけない場合や、自分本位な意識や想いを発揮しやすいという方は、どうすべきかを自他の現状から学んでいくときです。

《 12.魚宮 = Sign Pisces 》

魚宮に象意を持つ人は、4月4日の海王星の魚宮入宮をもって、もっとも自分らしい「奉仕」や「無私の精神」などの個性を発揮できる人生期に入りました。
すべての人がそうではありませんが、「自分らしさ」の発揮が充分に可能になったということです。
それは同時に、世俗の小さな私利私欲や、即物的な現状にとどまらず、内面の意識やイメージが、大きく時間や空間を超えて「美しい理想やビジョン」に向かって広がっていくことが可能な人生期が始まったといえます。
浮世の「損得」や「好き嫌い」を超えて、同情心や慈悲心や深い情愛をもって接する魚宮の本質的な対応が社会の潤滑油になっていく時代に入りました。

One-Point ◆ 中には、イザという事態にならなければ、隠れもつ本領を発揮しにくい星の状況もみられますが、その一方で、充分に実体をもって活動し行動していける星の配置でもあります。

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