宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

今週の運勢1/牡羊宮〜乙女宮
―新・西洋占星術=宝瓶宮占星学―
星のディレクション

No.487 / 2016.08.29 〜 09.11


●隔週土曜日に更新予定です。
※2016年 8月27日アップ

今週の星の動きと傾向

今週は31日に水星が乙女宮29度で逆行に転じます。
同日、金星が天秤宮に入宮です。
9月9日には木星も天秤宮に入宮します。
水星と木星は合(コンジャンクション=0度)です。
乙女宮で合(0度)の太陽とドラゴン・ヘッドは、魚宮で合(0度)の海王星とドラゴン・テールに衝(オポジション=180度)で、射手宮で今週中頃まで合(0度)をとる火星と土星を軸に、T矩(Tスクエア=90/90/180)を形成します。
この衝(180度)に対して、山羊宮からは冥王星が、牡牛宮からは今週前半までケレスが、それぞれ調停(メディエーション=60/120/180)の座相をとります。
今週後半になると、火星と牡羊宮の天王星が三分(トライン=120度)です。
Point ◆ 大きな情勢は変わらないのですが、今週は重石がとれて、突発的な事件や事故また衝突が起きやすくなります。
とくにミサイルを含めた航空機の事故や軍事衝突にも注意が必要です。

注) 文中で「今週」という言葉は、表記期間の2週間分をさしています。
※「アスペクトの日本語表記」はこちらをご参照ください。
※ちなみにオーブ(許容度数)は、太陽が10度、それ以外の星は6度を採用しています。

《 1.牡羊宮 = Sign Aries 》

牡羊宮に象意を持つ人は、牡羊宮の初盤、中盤、終盤と、どこに象意を持つかでグラデーションのように運勢が異なっていく今週です。
グラデーションなので、明確に分けることができないのですが、人気運や異性への関心、慎重な現実重視、果敢な衝動、マイペースなゴーイング・マイ・ウェイの時期といったように、重複しつついずれかのディレクションを受けていきます。
正反対のディレクションを受ける方もいらっしゃいますので、どこかゆれ動く不安定な方がいる半面、中にはしっかりと現実をみすえる人もいて、いずれにしてもふだんの牡羊宮とは異なる態度をとる人が多い昨今になります。

One-Point ◆ 今週は自分を中心にプライベートな気分で動いてきた時期から、仕事や社会活動の分野で個性発揮や使命実現に向かう今後の気持ちへと、徐々に切り替わっていく時期です。

《 2.牡牛宮 = Sign Taurus 》

牡牛宮に象意を持つ人は、極論すれば「天下獲りの野望」やセレブのような「豪華な暮らし」など、牡牛宮らしい「安定した現実生活」への意識や願望が高まってもおかしくないときです。
それは、しぜんとそうなるというよりも、たとえば正反対の状況が生じたり、また体験することによって、逆に、そういった方向を目指すことになる時期ともいえます。
いずれにしましても、人によっては、よりパーフェクトな自分自身を目指したり、完璧な現実生活を送ることにたいする気持ちが高まっていくいときなので、そのためのスキルやノウハウを習得する今週また今後にされるとよいでしょう。

One-Point ◆ 通常は、つつましやかでも人並みにふつうの安定した日常生活を送れれば、それが何よりという牡牛宮も多いのですが、昨今の人生期におけるディレクションは、TOPめ狙いです。

《 3.双子宮 = Sign Gemini 》

双子宮に象意を持つ人は、ほとんどの星が、双子宮へのディレクションに関与する今週また昨今なので、それだけに毀誉褒貶をふくめた複雑な状況にあって、いつものようにお気軽な対処もしにくいといったときです。
今は、ご自身の意識や言動の転換はもちろん、周囲の現実が大きく変わっていく転換期のディレクションを受けているときなので、過去を維持したり取り戻そうとされるよりも、未来を考えた対応や計画を立てていくほうがよいときです。
良し悪しはともかく、そんな「たいへん」ともいえる課題も多いなかにあって、徐々に前向きな明るい気持ちで進めるように変わっていく人が増えていく今週です。

One-Point ◆ 気持ちがマイナスに戻らないようにしなければなりませんが、それがかえって自分自身を見直すことになり、心機一転、生まれ変わって出直されるのなら、それは「正解」です。

《 4.蟹宮 = Sign Canser 》

蟹宮に象意を持つ人は、昨今の星の配置から申し上げますと、「禍福はあざなえる縄のごとし」といったように、日に日に気分や状況や運勢や評価が変わっていく昨今なので、心の軸を定めておくべきです。
自分をふくめて人や社会は、日々流転、変わっていくというのが本質なので、状況に意識や焦点を定めすぎると、感受性が豊かでデリケートな蟹宮は、周囲の人々にデラシネのように流されていくことが起こります。
それもまた人生としては、ときにはよいのですが、今週また今後の時期は、なにをもって本当の自分、また理想の自分とするか、心の軸をもつべきときです。

One-Point ◆ 人によっては無気力になったり、怠惰になったり、成り行きまかせや、イージーなったりするときですが、その一方で、「心の軸」を定めるために学びの時間をもつとよいときです。

《 5.獅子宮 = Sign Leo 》

獅子宮に象意を持つ人は、ひとことでいえば昨今は、「ジレンマ」を抱えやすい時期だともいえます。
個人的にも、動くべきか動かざるべきか、「風林火山」でいえば「侵掠(しんりゃく)すること火のごとく、動かざること山のごとし」といったような、相反する対処のどちらにすべきか迷うときだともいえます。
しかしそれが、間違いだともいえないのは、衝動や勢いに任せて果敢に動いても、また動かずに慎重に忍耐しすぎても、前者は結果的に軽挙妄動になってしまい、後者は時を逸するといったように、いずれも「問題」が生じやすい時期にあるためです

One-Point ◆ 引くも進むも、進むも引くも、ままならない状況で、相手に接して「風格」や「人徳」や「品格」といった、ものいわぬ実力や実体が試されたり、みられているときだともいえます。

《 6.乙女宮 = Sign Virgo 》

乙女宮に象意を持つ人は、まだまだ大半の星が毀誉褒貶を交えたディレクションを投げかけている昨今の時期なので、それに気づくか気づかないかはともかくとして、かなりの複雑な状況にある今週です。
乙女宮の初盤や中盤に象意を持つ人は、とくにそうで、終盤に象意を持つ人は、案外と楽観的で前向きだったり、お気楽にもなれますので、良し悪しはともかく、足元の動きや変化に気づいていない方もいるときです。
いずれにしましても、ご自分の願望や自我意識といった心性面と、冷厳な客観的な事実や現実とのあいだに認識のズレがないか、注視されておかれるとよいでしょう。

One-Point ◆ 一般的には「夢」をみているほうがラクなので、意識せずとも「現実」から目をそむけることがありますが、まずは自身の「心の現実」から確認されると正しい対処法もみえてきます。



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