宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

今週の運勢1/牡羊宮〜乙女宮
―新・西洋占星術=宝瓶宮占星学―
星のディレクション

No.371 / 2014.06.09 〜 06.22


●隔週土曜日に更新予定です。
※2014年 6月 7日アップ

今週の星の動きと傾向

今週は、9日に海王星が魚宮7度で逆行に入ります。
一方、逆行中の水星は、15日にいったん双子宮に戻ります。
逆に、太陽は22日の20時頃、蟹宮に入宮します。
なので太陽と水星は、合(コンジャンクション=0度)をとります。
山羊宮の冥王星を軸に、牡羊宮の天王星と、天秤宮の火星は、T矩(Tスクエア=90/90/180)を形成しています。
大十字(90度×4)から抜けた蟹宮の木星は、今週中頃まで、蠍宮の土星と三分(トライン=120度)です。
その土星は、牡牛宮の金星と衝(オポジション=180度)で、土星と冥王星のミューチュアル・リセプションは継続中です。
Point ◆ ご参考ながら、冥王星と矩(90度)をとる火星は、今週中頃から天秤宮のケレスと合(0度)をとりはじめます。
そのケレスは、木星と矩(90度)で、天王星と衝(180度)をとっており、上述のT矩(90/90/180)と合わせ技で、天秤宮に象意を持つ一部の人に大十字(グランド・クロス=90度×4)に似たディレクションが続くことになります。
国際的には、基本、軍事的緊張は続きますし、天秤宮を「現体制」とする中国においては、国内にも緊張状態がもたらされることになります。
一般的な人々においては、恋愛や結婚も含めて、男女関係に課題が生じやすく、人によっては、突然の関係変化も起こりやすいときです。

注) 文中で「今週」という言葉は、表記期間の2週間分をさしています。
※「アスペクトの日本語表記」はこちらをご参照ください。

《 1.牡羊宮 = Sign Aries 》

牡羊宮に象意を持つ人は、牡羊宮の最初と最後に象意を持つ方を除いて、自他ともに大きく変わるなど、行動変化や社会的な立場を問われるディレクションを受けているときになります。
牡羊宮の大半の方々が、精神意識面を充実させると同時に、広く社会的な視野をもって個性を見出していくなど、考え方や行動パターンを見直し、必然的に変えていかざるをえない昨今にあります。
あいかわらず、組織や社会の頂点に立って、リーダーシップを発揮できる運勢期にあるのですが、それゆえにこそ逆に、どのような自分になって、どう行動していけばよいのか、葛藤や課題を伴うときになっています。

One-Point ◆ リーダーシップを発揮できる自分自身か、組織の「長」として充分な見識や人格や行動をとれる本物の自分かが問われており、心の広い宝瓶宮時代の自己を見出していくときです。

《 2.牡牛宮 = Sign Taurus 》

牡牛宮に象意を持つ人は、通常、自分らしい個性や意識をもって楽しく生活できる昨今ですが、一方で、自分を取り巻く環境が変わっていく人生期にありますので、前向きな対応が求められています。
昨今は、ご自身の魅力が高まることもあって異性からアプローチを受けた方もいたと思いますが、それゆえに、これまでのライフスタイルを、相手に適応させたものに変えていくことが求められる人生期にもなります。
中には、逆に、安楽な感覚のままに、自宅に引きこもった安逸な暮らしを試みた方がいらっしゃるかもしれませんが、結局は、社会的な生活や対外活動を意識していかざるをえないようになります。

One-Point ◆ 人によって異なりますが、愛情関係が高まることによって、怠惰や安楽な生活をすることによって、また何であるにしても、自分の生活の一端を現実にそって見直していくときです。

《 3.双子宮 = Sign Gemini 》

双子宮に象意を持つ人は、双子宮の終盤にディレクション・ポイントを持つ人を除いて今週は、昨今とさほど異なるディレクションを受けないときになります。
双子宮の終盤にディレクション・ポイントを持つ人は、自分らしい個性を発揮することができますので、情報交流を活発に行なうことができますし、如才ない機転が効いて、コミュニケーションに華が咲くなど、「ハプニング」を含めた意外性を楽しめるときになりそうです。
それ以外の双子宮の方は、自分次第の今週になったり、または他に生まれ持つ運勢サイン(宮)の影響力が、相対的ながら表面化しやすくなりますので、そちらの運勢をご参照ください。

One-Point ◆ 初盤や中盤に象意を持たれる方は、念のために書いておきますと、万が一の場合ですが、事実誤認や現実錯誤した言動をとらないように、一応はご注意されておくとよいでしょう。

《 4.蟹宮 = Sign Canser 》

蟹宮に象意を持つ人は、トランシットの火星が半年以上にわたって、天秤宮に留まり続けていることもあって、なかなか大十字(90度×4)や大十字崩れのディレクションから抜けきれない昨今にあります。
もっとも、昨年後半から今年7月まで、トランシットの木星が蟹宮を運行していますので、大半の場合、ちょうど「麻酔」が効いているかのように、必要以上に悲観的や深刻になることなく、どこかイージーにとらえている一面があります。
とはいえ、日々、山や海のように心境が変わりやすいのも蟹宮の特徴なので、昨今は、悲観と楽観を繰り返したり、夢想と現実を交互に体感していくことになるのは、仕方のないところでしょう。

One-Point ◆ 蟹宮の前半に象意を持つ人は、すでに木星のディレクションから抜けていますし、今後は、蟹宮からも徐々に遠ざかっていきますので、現実に目覚めた対処をしていくとよくなります。

《 5.獅子宮 = Sign Leo 》

獅子宮に象意を持つ人は、先週末または今週初めから、新しい自分に生まれ変わるかのように、大半の方が否応なく、新たな人生航路を定めて、再スタートを切るかのように出帆していかざるをえないときです。
それは、決して悪いことではなく、むしろ、今後の新たな人生サイクルを生きるにおいて、また宝瓶宮時代を生きるにおいて必要なことで、旧い環境や組織、また過去の自分のままでは対応できないディレクションがはじまっているためです。
表向き、気にしていないかのように明るく振る舞ったり、あるいはやせ我慢をして、何事もないかのようにしてもいいのですが、新しく生まれ変わることだけは、意識しなければなりません。

One-Point ◆ それはそれとして、極論していえば、今週は「才色兼備」が可能となるディレクションを受けていきますので、職場や社会的な場において、人気や活躍が期待できそうなときです。

《 6.乙女宮 = Sign Virgo 》

乙女宮に象意を持つ人は、単純にいえば「セルフイメージ」が高まり、理想の自己像を描くことができたり、中には情愛マックスになって、可憐な色気をかもしだせる人がいる昨今です。
そんな中で、乙女宮の終盤もしくは後半に象意を持つ人は、仕事場や社会活動の場で、自分らしい個性やスキルを発揮できる今週になりますので、全員とはいえなくても「才色兼備」の魅力を表現していくことができます。
それによって、でもないのですが、対人関係はいろんなタイプ(運勢)の人が入り乱れますので、地に足が着いた誠実な人、夢や言葉だけの現実みのない人、また前向きだけど安易な人など、よくよく見抜いた対応が必要になります。

One-Point ◆ もともとが、そういった人生期にある昨今なので、善意で対応していくことはよいとしても、ちゃんと信頼できる相手かどうか、現実的に見極めて接していくにこしたことはありません。



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