宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

今週の運勢1/牡羊宮〜乙女宮
―新・西洋占星術=宝瓶宮占星学―
星のディレクション

No.287 / 2012.10.29 〜 11.11

●隔週土曜日に更新予定です。
※2012年10月27日アップ

今週の星の動きと傾向

今週は、29日に水星が射手宮に入宮します。
蟹宮のケレス、蠍宮の土星、魚宮の海王星の大三角(グランド・トライン=120度×3)は継続中で、これに山羊宮の冥王星が加わってトライン・カイト(60・60・120・120)が形成されます。
その冥王星とケレスは、牡羊宮の天王星と天秤宮の金星の衝(180度)交えて大十字(グランド・クロス=90度×4)を形成します。
その天王星は、水星と三分(120度)、双子宮を逆行中の木星は、射手宮の火星と衝(180度)です。
土星と冥王星に加え、今週は水星と木星のミューチュアル・リセプションが形成されます。
Point ◆ 単純にいえば、今週は「連立と対立」が混在し、いろいろと模索されていくときになります。
それぞれの考えや立場に分かれ、対立が顕著になる一方、変革を模索しつつ協力関係や連帯が図られることでしょう。
また、エキセントリックな男女関係や、粗暴凶悪な事件が起こりやすくなっています。

注) 文中で「今週」という言葉は、表記期間の2週間分をさしています。
※「アスペクトの日本語表記」はこちらをご参照ください。

《 1.牡羊宮 = Sign Aries 》

牡羊宮に象意を持つ人は、今週、対人関係とくに異性関係のトラブル含みの可能性がありますので、極端な場合、倫ならぬ関係や、また嫉妬や情念が交じった関係、そうでなければ逆に関係が損なわれたり、ウンともスンとも動きづらかったりすることが起こりそうです。
ただし、恋愛運や異性関係運が「悪い」ときだというのではなく、「悪い」のであればトラブルも起こりにくいのですが、なまじっか進展傾向にあるために、周囲との意識のズレが生じたり、トラブル含みになりやすいということです。
また、異性への情念や情動が高まりやすいときなので、あまりそちらに意識を向けすぎると、せっかくの仕事運や指導運のパワーがそがれてしまうことになります。ほどほどがよいようです。

One-Point ◆ 今週、活動パワーが高まるのはいいのですが、方向性を間違うと、人によっては衝動的あるいはラフな言動に出やすいので、アイデアを活かした行動を心掛けるとよいでしょう。

《 2.牡牛宮 = Sign Taurus 》

牡牛宮に象意を持つ人は、仕事や社会活動の方向に、今後は意識や行動を転換していくとよい人生期にあるのですが、「現実錯誤(事実誤認)」をしやすい昨今でもありますので、よく現実をみて慎重に対応したほうがよいでしょう。
特に異性関係において、安易に応じたり、気軽にアバンチュールを楽しんでしまうと、実は「浮気」や「不倫」の関係だったりと、どこまで表沙汰になるかはともかく、トラブルは避けにくいときに今はあります。
また、自分らしさや得意とする技能やスキルが通用しにくかったり、やる気は充分でも受け入れてもらいにくいときでもありますので、今週は焦らずにいきましょう。

One-Point ◆ ただし、本物の職人の力量を持っていたり、その道のプロなど、優れて高いスキルを持っている場合、画期的なアイデアや工夫などによって、新境地を開いていくことができます。

《 3.双子宮 = Sign Gemini 》

双子宮に象意を持つ人は、気分も明るく、前向きな対応が可能な今週で、自分らしく快活にコミュニケーションをとっていくことができますし、ハイレベルな人との人間関係を築くことができるなど、気軽に動きやすいときにあります。
そのこと自体は、悪いことではないし、また問題ではないのですが、だからといって安易に異性関係を結んだり、ちょっかいを出すと、思わぬトラブルや、最悪、人生を引っくり返すような大どんでん返しの問題が生じる可能性が潜んでいます。
広く分け隔てなく、自分とは異なる相手の考えや個性を認めて、友達になるのはよいのですが、そこに一線を越えない線引きをしておかないと「厳しいよ」ということです。

One-Point ◆ とにかくイケイケになりやすい今週ですし、世間の常識にとらわれずに、エキセントリックな恋愛行動にも出やすいときなので、イージーすぎる行動は、問題が生じる覚悟も必要です。

《 4.蟹宮 = Sign Canser 》

蟹宮に象意を持つ人は、他に持つ運勢サイン(宮)によっても多少は変わってきますが、ふだんにもまして、自分からは、積極的には動きづらい時期にあると今はいえるときです。
もともと周囲の状況に敏感で、それによって対応していくことになりやすい蟹宮だといえますが、今の時期は、周囲の状況に関係なく、なぜか「動けない」あるいは「動きづらい」といった傾向が、もちろん状況によって幾分なりとも異なってきますが、出やすいときになります。
ただし、「絶対」に動けないということではなく、イザという事態や、対応せざるをえない重大事に至れば、逆に、ふだん以上の力を発揮していくことが可能なときです。

One-Point ◆ 昨今、新しい活動分野に転向した方も多いと思いますが、自他ともに課題が多く、「伸び伸びと活躍!」とは今週はならないでしょう。ただそれは、適性がないからではありません。

《 5.獅子宮 = Sign Leo 》

獅子宮に象意を持つ人は、「変革の深化」のディレクションも始まり、なにやら世の中は「天下動乱」の秋(とき)の様相をみせはじめていますが、昨今や今週は、いかんともしがたく、少なからず動きづらい状況のときになります。
星の動きによるよらないにかかわらず、長い人生、いろんな局面が訪れますが、最も活躍できそうな波乱の時期に、社会に「通用」しにくい運勢期が回ってくるのは、皮肉かもしれません。
しかし、獅子宮に関わる星の動きやディレクションを複合的にみていくと、結局のところ、これまでとは異なる新しい自分自身に変わったり活動分野を広げて、仕事や人生を模索していくときにあることが分かります。

One-Point ◆ 昨今は、焦って動くほど勘違いをしたり、事実誤認によって、結果が出にくいときにありますので、今は腹をくくって部下や周囲に委ね、「よきにはからえ」というのも一つの手です。

《 6.乙女宮 = Sign Virgo 》

乙女宮に象意を持つ人は、仕事や対外的な活動をしていく運勢期にあるのですが、今の時期に関しては、安易に調子にのってやりすぎると、手痛いしっぺ返しを受けたり、逆に自分の手足を縛ることになる確率が高いときです。
かといって、昨今の好調な運勢期からみて、安易さや調子の良さが簡単に改まるとも思えないので、好調なときほど、周囲に慎重に目配りをして、好調さを失速させないようにしていくことが重要です。
それとは逆に、小手先の誤魔化しや策謀、または奇をてらったアイデアで何とかしようと安易に出ると、それこそ「権威」や「権力」の致命的な失墜を招かないともかぎらないときです。

One-Point ◆ どちらかというと、今週また今後は、大きく情勢が動いていく可能性が高いときなので、安易に動き回らずに、上下左右また自在に対応できるように、準備をしていくとよいでしょう。



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