宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しいアストロロジー―
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ホロスコープ・リーディング例をご紹介します。
初回は、現在NHK大河ドラマを好演中の大泉洋氏です。
話題の人物などを漸次、取り上げ解説してまいります。
●第1稿 : 2022年 5月16日アップ
今年2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を途中回から観たとき「アレ?」と思いました。
キャストの最初に「小栗旬」と出てきたからです。
てっきり源頼朝を演じる「大泉洋」が主人公だとばかり思ってみていました。
その理由がなんだったのか、両者の「ホロスコープ」(出生天球図)をみて納得したのです。
北海道が生んだヒーロー(大スターとも)大泉洋(おおいずみ よう)のことは以前からそれなりに知っていました。
キャラが面白いので、コメディアンだとばかり思っていたのです。
そういったことがあって彼のドラマ作品もそういう目で見ていました。
ところが「鎌倉殿の13人」を観て印象が変わったのです。
最初は「コメディアンが源頼朝役って似合わない」と思っていました。
違いました。
One-Point ◆ コメディータッチのドラマはみたことがあるのですが、シリアスな時代劇は初めてでした。今作2022年のNHK大河ドラマの最初は、伊豆に流されてネコを被っていた頼朝を演じていましたので、いつもの洋(よう)だったのですが、平家打倒を旗揚げしたあたりからシリアスな演技に変わっていったのです。
●昨今の星のトランシットをみると、2022年の現在は「牡羊宮の終盤」(20度〜29度)あたりに出生時の「太陽」などデレクション・ポイントをもつかたが、組織や社会のトップクラスに立ちやすい「星のデレクション」(運勢変化)を受けています。
だれもが知っている例を挙げれば、若くして大臣や副幹事長になったKS氏がそうです。
ですが、運勢を得て持続させるには、やはりご本人の実力が作用します。
でないと、有名になったゆえに注目され、次第に馬脚をあらわして評価を下げることがあります。
結局、“当たる/当たらない”の占星術にとどまることなく、本物の実力や見識また人格を培っておかないと、せっかくの運勢を得たとしても、逆方向に出てしまうことが起こりえますので両方が必要になっています。
佐藤浩市演じる上総広常を謀反の濡れ衣で謀殺させたとき、一部で「頼朝嫌い」が沸き起こったそうです。
時代的な史実はともかくエンターテインメントの面白さでをみせる三谷作品なので、事実とはかぎらないのです。
ですが「頼朝嫌い」の現象が起きたことは、演出やカメラワークのうまさもそうですが、大泉洋の演技にリアリティーがあったことを意味します。
役者冥利につきるエピソードゆえか、彼は余裕で「想定済み」みたいな発言をしていました。
というわけで主人公の小栗旬を食っている源頼朝役の大泉洋です。
小栗旬が演じる北条義時が主役を務めはじめるのは、大河ドラマではどう描かれるのかわかりませんが、頼朝がいなくなってのち鎌倉幕府の「十三人の合議制」になって以降のことです。
そんなこんなで小栗旬のホロスコープを出してみたついでに、興味本位で大泉洋のホロスコープも出してみることにしました。
これが「ビックリ!」だったのです。
One-Point ◆ 「こんなにスゴイ、ホロスコープだったの!」というくらい、人気役者としての運勢をもっていました。最初は「出生時間」が不明だったのでそう思わなかったのですが、「15時5分生まれ」という情報をえて出力したところスゴイことになりました。
下図がその「ホロスコープ」(出生天球図)です。
One-Point ◆ ハウスシステムは「レジオモンタナス」を採用しています。「ホロスコープ作成ソフト」のままだと12サイン(宮)のほうが30度ずつに通常は出力されます。それでは本来のハウスシステムとはいえませんので、上掲のホロスコープでは、12ハウス(室)のほうをちゃんと30度ずつにして理論どおりに作成しなおしています。
●大泉洋氏は、北海道のローカル番組で大人気を博したのち、パフィーの番組をきっかけに東京進出をはかることになります。
20年ほど前のことで、まだ上述のKS氏のような「星のデレクション」を受けていませんでした。
当時は、ローカルのキモイお兄さんタレントだったのです。
ところが、10数年ほど前あたりから、上述のKS氏のような組織や社会のトップクラスに立てる「星のデレクション」を受けはじめています。
それが、2005年の全国ネットの連続ドラマ初出演の『救命病棟24時』(フジテレビ)だったのです。
ここから最優秀主演男優賞など、もはやローカル人気タレントにとどまらない、彼の役者人生がひらけていくことになります。
もともと、運勢(宿命)的な「人気役者のホロスコープ」をお持ちなので、頼朝役を期にいっそう注目され、さらにブレイクしていくこともありえるでしょう。
上掲のホロスコープをみて、どこがスゴイの? と思われるかもしれません。
代表的には並々ならぬ人気運や財産運また運命的な役者運です。
「神の手」といった単語の意味を持つ「YOD」(ヨッド=150/150/60)がその代表になっています。
その頂点はもちろん底辺の星たちをふくめて、構成されている占星要素が秀逸なのです。
YODの頂点は、「基本点」(アングル)の代表「ASC」(Ascendant:アセンダント=上昇点)です。
それだけなら何人かみたことがあります。
YOD=150/150/60をはじめとした「アスペクト・パターン」は、構成する星や占星点によって象意内容が大きく変わってきます。
キャラが面白い彼はコメディアンだとばかり思っていたのですが、「人気役者の運勢」(宿命)が際立つホロスコープ(出生天球図)の持ち主でした。
YODの頂点が「ASC=上昇点」なので、彼は「否応なき運勢」(宿命)を大なり小なり持っていることを意味します。
One-Point ◆ しかも、底辺の星が「太陽&月&金星」の三重合(トリプル・コンジャクション=0度)と「木星&火星」の合(コンジャクション=0度)というエクセレントな構成。さらに、後者には「冥王星」が上三分(アッパー・トライン=120度)をとるに至っては、ナニコレ? というほどです。
これで、彼の人気のナゾが解けました。
水星の状態がいくぶん神経質ですが、それが凶だという意味ではありません。
このような「ホロスコープ」(出生天球図)の持ち主なら、生まれもつ運命によって「北海道が生んだヒーロー」と呼ばれても納得せざるをえません。
ほかにも、「太陽&月&金星」の三重合=0/0度)をベースに、「土星」と「天王星」と「ケレス」を交えた神秘長方形(ミスティック・レクタングル=60/120/60/120)があって、さらには「海王星&IC=北中点」と「冥王星」と「MC=南中点」をも交えた神秘長方形があり、ダメ押してきにいえば、ASC(上昇点)と水星とドラゴン・ヘッド&ドラゴン・テールとの3種類もの神秘長方形があって、独自の個性を生み出しています。
意外性をともなった個性(キャラ)立ちが必要なコメディアン(個性派タレント)の運勢要素も充分です。
このことは、常道を外れてエンターテイメントでみせる三谷幸喜のおメガネにかなう資質で、その点、当該脚本家と役者として彼の相性もよいといえるでしょう。
One-Point ◆ ほかにも細かな部分は、さまざまにリーディングできます。ですが、特徴となる要点は上述のようになります。最初にここを押さえておかないと、枝葉のリーディングをこまごまと行なっても、単なる「当てものゲーム」の占いになってしまいます。
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