宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
HOME > 解説:著名人のホロスコープ > Dr.チョコート白山乃愛
●第1稿 : 2023年 6月21日アップ
今週6月の第4土曜日で大詰めの最終回を迎える日テレドラマ「Dr.チョコレート」。
シリアス系なのかスイーツ系なのか分からないタイトルですが、秋元康の企画・原案だとクレジットで知って納得しました。
で、今回は、昨年2022年11月の東宝「シンデレラ」オーデションで史上最年少の10歳4か月でグランプリに輝いた埼玉県出身の白山乃愛(しろやま のあ)さんのソーラーチャートをリーディングさせていただきます。
受賞後、いきなりのドラマ出演で、しかも堂々の準主役。
主役のイケメン坂口健太郎氏と“狂言回し”の役処ともいえる新聞記者役の西野七瀬さんなど、重層的な設定です。
●いつもそうですが、ワケがあって書けないリーディングがあります。
ご参考になるように、現代占星術ではあまり解釈されない内容をメインに書くようにしています。
ですが、書きすぎても逆に「何だソレ?」となりかねません。
際もののように思われて。ご理解いただけないのです。
乃愛さんの場合、蟹宮生まれ(太陽)ゆえ一般的には、情緒的でセンシティブな受け身の性質と解釈をされると存じますが、それを書いても、当たり前すぎて宝瓶宮占星学になりません。
ですが、右のソーラー・チャートからは「獅子宮」由来の親分/姉御気質など、TOP(中心)の運勢を持たれていることが「基本三数」からリーディングできます。
と新基軸の解釈を書いたところで、ホロスコープに詳しい方ほど「何いってんの?」と信用されないでしょう。
既存の占星術ではリーディングできない「基本三数」によるアスペクト解釈だからです。
白山乃愛さんのソーラーチャートは次のとおりです。
今年の7月、アップ日の本日からあと20日ほどで11歳になる白山乃愛さんです。
出生時間が不明なため、日の出の時刻で作成しています。
「月」は動きが速いので、誕生日当日の0時〜24時までに移動する度数を記しています。
「太陽」と「月」は許容度数(オーブ)10度をとり、そのほかは6度です。
One-Point ◆ 一般的なハウスシステムによるネイタル・ホロスコープ(出生天球図)とは異なり、知られざる内面性をリーディングするのに適しています。ちなみに坂口健太郎氏も7月11日の生まれで、21歳違いです。
彼女の場合、個性を見抜く最大の特徴は、「太陽」と「月」になっています。
蟹宮生まれ(太陽)で、蟹宮の共鳴星の「月」が太陽に上方矩(アッパースクエア=90度)をとり、牡羊宮に位置しているためです。
同時に牡羊宮の「天王星」も「太陽」に上方矩=90度で、「月」と合(コンジャクション=0度)なのでそうなります。
また、蟹宮生まれ(太陽)ながら、バリバリと個性を発揮できるタイプになっています。
ご本人は、若いときほど内面に矛盾感を抱えることがありますが、現実や周囲を受け入れながら学習し吸収していく能力は高いので、周囲からどんどんと学び、積極果敢に成長していくことがアスペクト・パターンに象わされています。
One-Point ◆ 既存の占星術のように、「そういった星周りです」と書けばご納得されやすいかもしれません。ですが全構成要素の位置関係をメインにもたらされる象意ですので、星だけでなくトータルなアスペクトによって象わされています。
初代沢口靖子さん、近年では浜辺美波さんや上白石萌歌さんなどを排出し、6年ぶりに開催された第9回東宝「シンデレラ」オーデションで、史上最年少でグランプリに輝いた白山乃愛さんです。
上掲のソーラーチャートの特徴をピックアップしてみました。
特徴1、3つもあるT矩(Tスクエア=90/90/180度)。
a、「太陽」…「月」と「土星」。
b、「海王星」…「ドラゴンヘッド」「ドラゴンテール」。
c、「冥王星」…「火星」「天王星」。
※「軸」となる星が最初の記述で、後者の星は軸星からみた上方矩=90度と下方矩=90度です。
特徴2、「金星&ケレス&木星&ドラゴンテール」の複合合(マルチプル・コンジャクション=0度)。
※2つの三重合(トリプル・コンジャクション=0/0/0度)の一部が重複した連続合(ローリング・コンジャクション=0/0度)です。
特徴3、上掲の複合合=0度と「火星」の三分(トライン=120度)。
One-Point ◆ “吉凶解釈”ではない解釈が必要です。1989年以降の平成生まれはとくにそうで、“吉凶解釈”が該当しにくい宝瓶宮時代に相応しい実際的な象意での解釈が適切になってまいります。
3つのT矩=90/90/180度のうち、「太陽」が軸となっているものを除けば、衝(オポジション=180度)には、調停(メディエーション=60/120/180度)の座相が見られます。
逆に言えば、「火星」を調停=60/120/180度の星とする衝=180度が、「海王星」を軸としてT矩=90/90/180度を形成しています。
また、「金星&ケレス&木星&ドラゴンテール」の複合合=0度を調停=60/120/180度の星とする衝=180度が、「冥王星」を軸としてT矩=90/90/180度を形成しているといえます。
どちらのアスペクト・パターンをメインとするかで、解釈は正反対にも変わってきます。
肝要なのは、いずれも「衝=180度」のアスペクトを正しく理解することで、調停=60/120/180度の座相とT矩=90/90/180度をケース・バイ・ケースで解釈すれば、容易にアスペクト・パターンの象意はご理解できます。
One-Point ◆ 「基本三数」からみて、衝=180度は重要な「基本アスペクト」の一つです。単独アスペクトが組み合わさった「アスペクト・パターン」の象意はもちろん、複合アスペクトを解釈する際には欠かせません。
上掲のソーラーチャートでは、外からは見えにくい内面の用心深さと同時に、乳幼児の乃愛さんは、早熟かつ個性的で風変りなところがあったことが分かります。
今現在まだ10歳ですので、成長や変化は続き、今後の2年後3年後には、いっそう社会的な立場や地位を築き、ご活躍されていく「星のディレクション」(運勢変化)を受けることになっています。
ドラマの中で注目すべきセリフは、10歳の主人公の少女(Dr.チョコレート)が、大人でも難しい手術を執刀することを依頼者が知って、思わず懐疑的な言葉を発するのに対して、「子供扱いしないで。年齢なんてただの数字」という一言です。
この“時代的”な意味は、人種や宗教また老若男女といった年齢で分け隔てしない宝瓶宮時代の社会を象わしている点です。
「月&天王星」が出生時の「太陽」に上方矩=90度なのは、まさにそういった時代的な感性や運勢を乃愛さんが生まれ持つことを象わしています。
ちなみに「金星&ケレス&木星」の三重合=0/0/0度は、基本、“人気運”を象わし、ふだんは潜在的でも「火星」の下三分=120度もあって、突如として発揮される“人気運”を象わしています。
One-Point ◆ 誤解のないように一筆添えておきます。巷で話題の「LGBT理解促進法」は分け隔てしない宝瓶宮時代の精神としては相応ですが、法律にして過度に強制するのは逆に女性の人権を奪うことになりかねず、充分なご注意が必要なものになりかねません。
波に聞く小芝風花 ← BACK
NEXT→ 木原副官房長官を読む
※当ページの内容は著作権法により保護されております。無断使用はご容赦お願い申し上げます。
Copyright(C) 2005-2023 Aquariun Astrology - Seiji Mitoma All rights reserved.