宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
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●第1稿 2024年 6月21日 アップ。
実は誰も行ったことがないのが「死後の世界」(通称:霊界)です。
「そんなことはない! 幽体離脱や臨死体験で行った人がいるではないか!」とおっしゃるかもしれません。
本当、ですか?
“幽体離脱”や“臨死体験”とはいうものの、生きて地上で語っている以上、本当の「死後の世界」なのか断定はできません。
「霊界」の入り口の“幽界”どまりだったり、そうでなくてもご本人の“感性”(霊性)レベルの主観世界の体験だからです。
●ホロスコープの個々の構成要素の象意は複数あります。
文中では、その中の代表的な象意をご紹介しています。
「宝瓶星学」では、当該ホロスコープの共鳴関係に基づいて、「原意」や「本意」(基本の象意、ほんとうの象意)から適宜適切に解釈をしてリーディングを行ないます。
それを記事中でご紹介すると、却って煩雑になり読みにくくなって混乱してしまいます。
そのため、一般に解される代表的な象意でもってご紹介しています。
別に深刻になる必要はなく、普遍的な“死後の世界”のお話です。
“幽体離脱”や“臨死体験”を全否定するつもりもありません。
「火のないところに煙は立たない」ゆえに、ご本人にとっては霊的体験も主観的な事実です。
ただし、“あの世”は完全主観の世界なので、ご本人にとっては真実でも、感性やレベルが異なる人から見たら、客観的な事実とはかぎらないのも事実です。
それを自分の知らない世界のお話だからと、もし全肯定してしまえば、“後悔先に立たず”ってことになりかねません。
なぜ、そんなことが分かるのか?
One-Point ◆ 「霊界」を含めた宇宙この世界は、「物理宇宙」のみではなく、時空を超越した「エネルギー宇宙」や「共鳴宇宙」を交えた「クオリアル宇宙」になっています。そこから「霊界」はもちろん「ホロスコープ」も見えてきます。
●海王星の発見直後にフォックス姉妹家のポルターガイスト現象が起きました。
この出来事は、約2,000年前にイエスが唱えた“永遠の生命”の証明だと騒がれたのです。
それが大々的に報道されると世界的な心霊ブームが巻き起こります。
日本も例外ではなく、また仏教やキリスト教など伝統宗教の教義を現代人向けにアレンジした新宗教の設立ラッシュが起こります。
ポルタ―ガイスト現象と同時期に、上梓されたのが『共産党宣言』です。
共産主義思想も「海王星」の象意“まだ見ぬ理想”によるもので、「マルキシズム」(共産主義)は以降、世界を席巻し、東西陣営に二分していくことになります。
アストロロジカルに「星のディレクション」(運勢変化、」時代変化)から昨今の“宇宙波動”の状況をお伝えいたします。
今年2024年1月に「冥王星」が水瓶宮に入宮し、影響圏を含めると、2022年以降「深層の精神意識の変革」のデレクションがはじまっています。
「深層の精神意識」というのは、“深層心理”や“霊性”に通じ、“宇宙波動エネルギー”の受容体になっています。
5月に入って、「冥王星」は逆行に転じ、9月〜11月中旬までは、山羊宮に一時的に戻ります。
しかし、「冥王星」が三度(みたび)水瓶宮に入宮する11月下旬以降、確定的になっていくのが20年以上も続く「深層の精神意識の変革」のデレクションです。
そのため、双魚宮時代の「物理科学」から宝瓶宮時代の「精神意識」へとベースが漸次、移っていきます。
One-Point ◆ 宝瓶宮時代の「精神意識」は「クオリアル宇宙」に基づいた“クオリチュアル”です。新しい概念なので分かりにくいと存じますが、今後“宇宙波動”の変化による時代の進展とともに、おいおいご理解いただければと存じます。
「引き寄せの法則」(The law of attraction)といったスピリチュアルな話題を昨今よく見聞きすることがあります。
双魚宮時代の終末現象の一つで、「海王星」の“象意波動”をベースにします。
それが「深層の精神意識の変革」のデレクションによって、真贋を問うために浮上してきたものです。
「引き寄せの法則」というのは、「海王星」の発見による「近代スピリチュアリズム」(心霊ブーム)によって19世紀後半に生まれました。
キリスト教系の異端的新宗教「クリスチャンサイエンス教会」からはじまったニューソート(新思考)の一つです。
同様に霊媒師マダム・ブラバッキー率いる“神を科学する”という名目の「神智学協会」も、当時設立された新宗教の一つで、その占星術支部から現代占星術がアラン・レオによって誕生しています。
これらは「海王星」の象意“まだ見ぬ理想”(見果てぬ夢)に基づきます。
一方、「深層の精神意識の変革」のデレクションは、「冥王星」の“象意波動”に基づくもので、双魚宮時代の“スピリチュアル”ではなく宝瓶宮時代の「クオリチュアル」に属します。
One-Point ◆ 「冥王星」は実際のところ、「カロン」との“二重惑星”です。「カロン」は「冥王星」よりも密度が高く、衛星と呼ぶには異常に大きい質量を有しており、なんと「冥王星」の7分の1もあります。
【ご参考】 地球の衛星「月」も質量比も大きいほうですが、それでも「地球」の80分の1です。ほかの太陽系惑星の衛星系は、親星に対して1,000分の1の質量比が相場です。
●“霊言”や“霊体験”また“お花畑スピリチュアル(心霊、神秘)”も同様です。
主観的な霊現象や真偽不明の不思議系事象を,、どこまで“正しい”と判断できるのか客観的な検証フレームはありません。
かつて、自衛隊駐屯地で“クーデター”を訴え、割腹自殺をした著名な愛国作家の“霊言”が話題になったことがあります。
ところが後日、ご本人ではなく、共に割腹自殺をした隊員の“霊言”だったことが明らかになったと言われます。
“霊言”の主は、一般人には見えないし、聞こえないため、判断や確認ができません。
完全主観の世界なので、かつてのように審神者(さにわ)のいない現代では、ご本人たちが“信じて”いれば判別は不能なのが“霊言”です。
かように“スピリチュアル”な事象は、意図するしないにかかわらず、“騙り”が多くなる傾向が生じるのは否めない事実です。
双魚宮時代の「海王星」は、“スピリチュアル”や“心霊世界”を象わします。
19世紀後半の“心霊ブーム”を「近代スピリチュアリズム」と美称するのもその一つです。
“心霊ブーム”のはじまりは海王星の発見直後の「ポルターガイスト現象」に由来します。
ラップ音を通じて「イエス」なら1回、「ノー」なら2回といったように交信し、この出来事が大々的に報道されて、約2,000年前にイエスが述べた“永遠の生命”の世界の実証として騒がれ、“心霊ブーム”が巻き起こります。
その影響は現代も続いており、状況によって危険を伴なう“コックリさん”などは、その現代版といえるものです。
地上と交信/共鳴できるレベルゆえ高級霊や神ではなく、“騙り”が可能で「海王星」の象意に基づく“事実誤認”や“勘違い”が起こりえます。
「海王星」が象わす“心霊世界”や“スピリチュアル”の一方で、「天王星」とともに「冥王星&カロン」は、宝瓶宮時代の「クオリチュアル」を象わします。
“分水嶺”のピークの今年2024年、“宇宙波動”は急速に“スピリチュアル”から「クオリチュアル」へ移行しています。
One-Point ◆ ウソかマコトか自己責任で個々にご確認され感知また知見されていただければよいことです。双魚宮時代の完全終了が迫りくる今日、時代の趨勢は双魚宮時代のスピリチュアルから宝瓶宮時代のクオリチュアルへ変化しています。
●双魚宮時代末期の共鳴星は「海王星」です。
双魚宮時代は、紀元前2世紀に「木星」を“支配星”としてはじまりました。
ゆえ、「木星」の象意に基づいて、“精神的”な「世界宗教」や「学問」によって発展してきた人類歴史です。
ところが、1846年に「海王星」が発見されたことによって、19世紀後半以降は、「海王星」の“象意波動”に基づいて“事実誤認”や“勘違い”つまり誤解による大混乱の人類歴史になったのです。
共産主義運動が世界を席巻した20世紀が「戦争の世紀」と呼ばれるのもそれゆえです。
ところが、私たちはそのような“時代波動”の中で教育を受け社会風潮に染まりましたので、それが“当たり前”としてインプリンティングされており、気づきにくかったり違和感を感じにくいのも事実です。
形而上世界をメインの象意分野とする「海王星」は、信じ込んでしまうと主観的要素が強いために、気づけないのはもちろん、分かっていても“納得できない”ことが起こります。
もう一つの理由は、「海王星」の初期の象意が“まだ見ぬ理想”(見果てぬ夢)だからです。
どん詰まりになるまで夢を捨てられず信じ続け、無自覚に“事実誤認”や“勘違い”をし続けるためです。
「海王星」の発見直後にはじまった「近代スピリチュアリズム」や「マルキシズム」は、その代表例です。
“いつかは当たるようになる”と信じ込んでいる“ホロスコープ占い”こと、アラン・レオによって誕生した現代占星術も例外とはいえません。
最後に「クオリアル宇宙」から見た「霊界」のお話です。
“死後の世界”“あの世”“来世”、呼び名はいろいろありますが、通称「霊界」は、「物理宇宙」ではなく時空を超越した「エネルギー世界」に属します。
その一部が“心霊世界”です。
「共鳴宇宙」を伴ない、一体不可分の宇宙この世界すなわち実在の「クオリアル宇宙」です。
“一部”といっても「物理宇宙」のように個別に分けられるわけではなく、“大宇宙波動世界”(エネルギー宇宙)の中に、人間の“霊的波動世界”(心霊世界)が重なり、“恨み”や“怨念”などマイナスのベクトルがはみ出している格好です。
ちなみに、“地獄”や“悪魔”などの概念は、双魚宮時代だったゆえ仕方がありませんが、布教や組織勢力の拡大のために、仏教哲学やキリスト教神学が人為的に創りだしたものです。
重要なことは、人間も“創造者”なので、概念的であっても創りだした以上、簡単に消えることはなく残り続けます。
One-Point ◆ 「冥王星」また新たな「海王星」による両ディレクションは、今後20年以上続き「クオリチュアル」な人類歴史を築く礎になっていきます。時代の流れに伴なう“天運”に沿うため発展の方向性を示してしていくことになります。
【ご参考:補足説明】
個々人には“成長プロセス”があります。
本文に書いた内容は、自己責任でどのようにとらえてもいいし、お好きにされてかまいません。
来年2025年が終わると、翌2026年1月早々に「海王星」は春分点を超えて正式に牡羊宮に入宮します。
牡羊宮の影響圏にある昨今もそうですが、宝瓶宮時代の新しい「海王星」に生まれ変わるだけでなく、美しい象意を伴ないつつ「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)のディレクションを本格化させていきます。
その影響圏にある現在もそうですが、「双魚宮時代の終末」が押し迫っていくのと反比例して、新しい霊性意識の覚醒(目覚め)がうながされている“混沌期”の昨今です。
新しい“霊性意識”という表現は、12年前、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションがはじまった直後に命名し公表したもので、当時の概念でご理解できるように、“新しい霊性意識”と表記したものです。
今日もそうですが、双魚宮時代が完全終了した2026年以降になると、“霊性意識”って何か古くさいと感じる人が増えてくるでしょう。
いずれにしても、今後は「冥王星」の“宇宙波動”と「海王星」の“霊性波動”とをベースに、宝瓶宮時代のクオリチュアルな精神意識の時代がはじまります。
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