宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しいアストロロジー―
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●2024年 1月 8日アップ。
ホロスコープ・リーディングを先鋭化するための「アスペクト完璧講座」の第9回のご案内です。
2024年の初回テーマは「大三角(グランドトライン=120度×3)」です。
“吉凶解釈”では“大吉座相”と解釈されますが、いまどき“吉凶解釈”をされる方はほぼいらっしゃらないと存じます。
単独アスペクトが組み合わさったアスペクト・パターンの中で、大三角=120度×3は最もシンプルな象意を持っていて、複雑さがみられません。
それだけ解釈がしやすいアスペクト・パターンです。
古いお話で恐縮ですが、かつて“吉凶解釈”を学びました。
当時は木星は“大吉星”、土星は“大凶星”と教わった時代です。
グランド・トライン=120度×3は“大吉座相”で、最も恐るべきグランド・クロス=90度×4は“大凶座相”だとも。
一般的にも、そのように思われていましたので「1999年7の月、地球滅亡の日」とする『ノストラダムスの大予言』はグランド・クロスだと雑誌でも大々的に取り上げられ、人々を恐怖に陥れました。
そのときの大十字(グランドクロス=90度×4)は位相もゆるく構成する星もショボいもので、ノストラダムスにしても“大予言者”というには落ちこぼれの二流占星術師だということが、あとで調べて分かりました。
7月が過ぎても何も起こらず、結局、売らんかなのマスコミによってセンセーショナルに作られたプロモーションでした。
「基本三数」を見出した今では、何がウソかすべて分かります。
One-Point ◆ 西洋占星術を学び初めの頃は信じたのです。ですが、深く知るにつれて次第に“吉凶解釈”も“グランドクロス”も“西洋占星術”そのものもウソといっては失礼ですが、“事実誤認”が数多くあることが見えてきました。
単純な“吉凶解釈”で世の中は図れません。
それはすぐに気づきました。
問題は、吉凶でなければ具体的にどのような象意になるのか、それが分からなければホロスコープ・リーディングはできません。
大十字=90度×4が“大凶座相”とはかぎらず、大三角=120度×3が“大吉座相”とはかぎらないことは、実際にホロスコープを検証してみればすぐに分かることです。
逆に大きな事件や事故に“大吉座相”とされる大三角=120度×3がかかわっていることが理解できました。
にわかには信じられない方がいらっしゃるかもしれませんが、「基本三数」が基本三数展開した12数「数理法則」から、12種類のアスペクトもホロスコープのすべての構成要素も、本意(基本の象意、ほんとうの象意)から、驚くほど簡単にみえてきます。
One-Point ◆ 「今週の運勢」などでも検証してきて確認済みです。十把一絡げに12のサイン(宮)ごとに毎週運勢をアップするのは、無謀なことはハナから承知しています。それでも検証がてらご参考になればと思っています。
●“吉凶解釈”を行なうことは、象意以外の重大問題が生じます。
いったん“吉凶解釈”の思考回路が身についてしまうと、平常の思考が〇×式の単純思考や気づかないうちに“善悪/吉凶”のような対立二元思考に染まってしまうことです。
二者択一なので、簡単で分かりやすく、複雑に頭を使う必要がないためでもあるでしょう。
人間には“インプリンティング(刷り込み)機能”がありますので、いちいち最初から考えなくても、固定概念によってラクに判断できるようになっています。
そのような“吉凶解釈”の思考回路が脳内に出来上がり、慣れ親しんでしまうと、善悪判断の非難思考になります。
客観的な現実に即した正しい思考やご判断を気づかないうちに“停止”してしまいます。
これを元に戻すには、タテの頭をヨコにするような、すさまじい意志力と意識転換の闘いが必要になります。
6種類のアスペクト・パターンの中で最も単純明快でシンプルなのが大三角=120度×3です。
なぜなら、ほかのアスペクト・パターンは複数の異なる単独アスペクトが組み合わさっているのに、三分(トライン=120度)は三分(トライン=120度)のみの構成で、単に3つ連続しただけだからです。
それゆえウラ、オモテや複雑さがないのです。
宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」(通称:宝瓶宮占星学)では、宇宙森羅の最小象徴数=12数に基づいて12種類のアスペクトがベースです。
12サイン(宮)や12ハウス(室)のように、12数を最小単位として宇宙森羅は象徴されていますので、ホロスコープの基本構造に基づき、6種類の単独アスペクトとそれらが組み合わさった6種類のアスペクト・パターンの全12種類を定めています。
複数の単独アスペクトによって構成されるアスペクト・パターンなので、相応に象意の複雑さはぬぐえませんが、「基本三数」から解釈すれば簡単で、大三角=120度×3は最も単純です。
One-Point ◆ 逆に解釈が難しいと思われているのは、YOD(ヨッド=150/150/60度)でしょう。理由はマイナー・アスペクトが絡むからで、詳細は先月12月の第8回「アスペクト完璧講座」でお届けいたしました。
ホロスコープ・リーディングは「アスペクト」を理解し、その本意を正確につかんでおかないと“コンプリート”(完結)できません。
“星読み”などといわれるように、「星占い」の延長のように理解してしまうと、混迷します。
実社会に通用しリーディングできるホロスコープは、不動の12ハウス(室)がベースになっていることもそうです。
リーディングの象意は、大半がアスペクト(位相、座相:局面)が占めていることに気づかないかぎり難しいでしょう。
アスペクトを単に“角度”かのように、矮小化してとらえると永遠にホロスコープ・リーディングは不可能です。
その点“星読み”といったロマンあふれる言葉は、“星”を読めばいいかのように“事実誤認”の“勘違い”をもたらしかねません。
One-Point ◆ 双魚宮時代の末期「海王星」の象意の影響を受けた現代占星術は、“まだ見ぬ理想”や“事実誤認”に翻弄され、“勘違い”や“ロマン”といった“幻想”がそこかしこに見られます。いつまでも“〇〇座”と呼んでいたり、最近では“風の時代”というのもその一つです。
アスペクトを、角度を象わす言葉ととらえると、実際と齟齬が生じます。
「アスペクト」は、言語学の用語で“相”(そう、すがた)を表わします。
身近なところではモニター画面のサイズや動画のタテとヨコの比率などをアスペクト(比)と呼びます。
角度ではなく、物事や出来事といった“相”また“局面”のことです。
ホロスコープのアスペクトも同様です。
構成要素がさまざまに織りなす位置関係は“相”や“様相”また“出来事”といった「局面」を象わすためで、それをアスペクト(Aspect)と呼びます。
現実を離れ“ロマン”に流れた“星読み”といった“事実誤認”ではなく、サイン(宮)やハウス(室)と星々とが織りなす「位置関係」がもたらす局面、すなわちアスペクトを読むことがホロスコープ・リーディングのコツです。
One-Point ◆ ホロスコープ・リーディングは、アスペクト・リーディングです。星がどのサイン(宮)の影響を受けどのハウス(室)に位置するのかなどは、誤差が生じることがあります。その点、アスペクトは、相対的な位置関係なので、相性アスペクトをみても分かるとおり確度が高く、最も信頼できる共通の構成要素になっています。
※ご参考「講座お申込みフォーム」。
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