宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
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●第1稿 2024年 9月10日 アップ。
現在は“分水嶺”のピークの2024年です。
約2,000年続いた双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)から、今後約2,000年続く宝瓶宮時代へ歴史的なパラダイム・シフトの最終局面で「運勢ディレクション」はこれにかかわります。
学校で習ったりマスコミが報道するわけではありませんので、信じられなくても無理はありませんが、最も重要なものは秘められてきたのが双魚宮時代です。
『風姿花伝』でも言われるように“秘めるが花”なのです。
“人間感情”からいえば、既成権力の時代が終わるのですが、あからさまにされることはなく、現状が永遠に続くかのように大衆に“幻想”を抱かせます。
アストロロジカルには、広義の“西洋占星術”は双魚宮時代の賜物です。
2,000年以上も前の古代ギリシャに発祥した「古典アストロロジー」は、16世紀にすでに“疑似科学”とされ、18世紀末に「天王星」と20年後の「ケレス」の発見によって理論的な命脈を完全に断たれました。
現在あるのは「海王星」発見直後の19世紀後半に“当たる/当たらない”ではじまったアラン・レオ(1860-1917)の現代占星術です。
理論を捨てたゆえに「古典アストロロジー」の象意解釈のみをパクって、エソテリック(秘境的)な主観解釈による“占い”に変容させた“占い”です。
そのため、「宝瓶星学」の理論解釈を導入しなければ、主観解釈のままでは“伝言ゲーム”のように、やがて別物になっていきます。
One-Point ◆ ま、聞く耳を持たない方はお好きにされればいいのです。実は大丈夫だからです。時代感覚に優れた方々が、通称:宝瓶宮占星学こと「宝瓶星学」の講座をご受講されており、漸次、理論ベースの解釈が根付いていくためです。
アストロロジーのお話はともかく、双魚宮時代がどのようにはじまり、なぜ宝瓶宮時代に移行していくのか、今後の“天運”の流れを知るためにもさわりのみご紹介しておきたいと存じます。
双魚宮時代は、紀元前2世紀にはじまり、その約360年前の前6世紀に影響圏に入りました。
東洋では、「儒教」の“開祖”孔子、「道教」の“開祖”老子、「仏教」の“開祖”仏陀が現われ、「人間とは何ぞや、人生とは、この社会とは」などなど生きる意味が問われはじめた時代です。
西洋では、プラトンやアリストテレスら賢人によって「フィロソフィー」(愛智、哲学)が発祥し、二元論とともに盛んに論じられはじめた時代です。
ちなみに今日の現代文明を築いたキリスト教が誕生していくのは、紀元0年頃のイエスの誕生と33歳の磔刑と復活ののち、弟子たちが肉体の命を惜しまず福音を宣べ伝え、100年ほどが経った頃ゆえ完全に双魚宮時代がはじまってのちです。
One-Point ◆ このように聖賢が双魚宮時代の初期に数多く誕生したのは、白羊宮時代(はくようきゅう じだい)が終わるためです。白羊宮時代というのは“戦いの星”と解釈される「火星」との共鳴関係を伴なうルーラー(支配者)の時代です。
笑わないでお聞きください。
人間の成長プロセスでいえば、「白羊宮時代」は出産前の母胎の中、未成熟な自分一人の世界で暴れまわっているようなものです。
やがて「オギャーッ」と胎児から一人の赤子として誕生した乳幼児期が「双魚宮時代」にあたります。
生まれたばかりで、現実社会の世の中を知りませんので、母親や大人が「あれはダメ」「これはダメ」「上手だねぇ」「アブナイよ」と善悪正邪を教えていく宗教倫理の時代です。
それが「儒教」や「仏教」また「キリスト教」などです。
ちなみに今後の「宝瓶宮時代」は、相応に善悪正邪を知ったうえで、ご自身で考え判断し真実を学んでいく少年少女の時代です。
One-Point ◆ 双魚宮時代が完全に終わると「儒教」や「仏教」や「キリスト教」など当初のお役目も終わります。ただし、アンチ「儒教」ともいえる老荘思想の本質部分は宝瓶宮時代に通じる内容があります。
紀元前の「白羊宮時代」は、諸国家統一に向けて誰がルーラー(支配者、頭:ヘッド)になるか、自分の“正義”をかけて争った戦乱時代です。
長く続いた争いに人々は次第に疲弊し、疑問を持ち、思索し、精神的な安定やあるべき姿を求めて悟りを啓こうとしはじめます。
それが、前6世紀以降の双魚宮時代の影響圏であり、初期の双魚宮時代です。
当時の双魚宮時代は現在とは異なり、「木星」が共鳴星(支配星)でした。
当初「木星」は、高貴な“精神性”やフィロソフィーなどの“学問”を象意としていたのです。
ですが、「海王星」の発見後、共鳴星ではなくなると、“副支配星”と一時期は呼ばれましたが、初期の象意は古く“主流”ではなくなっていきます。
代わりに宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」と類似する“自由”の象意がクローズアップされています。
One-Point ◆ 象意やアストロロジーは時代とともに変わります。なのですが、私たちは歴史の大河の流れの中に日常を過ごしていますので、変化に気づきにくくなります。自分の位置とは異なる対岸などを注視していなければ、気づいたときには時代に取り残されかねません。
あきません。
お話が壮大なので、筆下手でさわりだけをご説明するにも5項目では足りません。
ま、そういうことです。
不特定多数の方にご高覧いただく記事で、そこまでお話することもできませんので、詳しくは「講座」の分量が必要ですので悪しからず。
最後にもう一筆。
「白羊宮時代」は、“海の民”や航海と交易に優れた“フェニキア人”らによって発達した地中海沿岸諸国など西欧を統一した古代ローマ共和国の時代、ローマ帝国の建国に至る直前の紀元前2世紀に終わります。
そのローマも、イエスを三位一体の神と仰ぐキリスト教を迫害から一転、313年に公認し、380年に国教に定め、さしもの大帝国も宗教に膝を屈することになります。
なぜなら、双魚宮時代の前半は、人類に見えざる“永遠の世界”があることを啓蒙するキリスト教に“天運”が伴なっていたためです。
その双魚宮時代もまもなく完全に終わります。
One-Point ◆ 2009年からはじまった「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションによって、来年2025年さらには翌2026年1月までモラトリアム(執行猶予)の双魚宮時代です。この“分水嶺”のピークの2024年に意識転換をされるか従来のままかは自己責任です。
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