宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

2010年の運勢=牡羊宮〜乙女宮
―星のディレクションによる概略―

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牡羊宮〜乙女宮=2010年の星のディレクション

2010年の各サイン(宮)ごとの星のディレクションの概略をお届けいたします。
2010年の全体的な動きは「新しい意識と夢想の2010年」をご一読ください。
天秤宮〜魚宮に当てはまる方はコチラ→「2010年の運勢=天秤宮〜魚宮

●第1稿 : 2010年01月13日アップ

《 今年2010年の木星の動き 》

ほぼ12年をかけて12サイン(宮)を巡る木星は、昨年2009年は1月中頃から今年2010年1月の中頃まで、ちょうど1年間、水瓶宮を運行しました。
今年は、1月18日に魚宮に入ると急速に魚宮を突っ切って、6月には早々と牡羊宮に入ります。その後、9月にいったん魚宮を逆行するものの、来年1月には牡羊宮に戻っていきます。
その牡羊宮も翌2011年6月初めには、木星はさっさと通り過ぎて牡牛宮に入り、そのまま牡牛宮を運行します。
木星は一部の西洋占星術師がいうように、必ずしも各サイン(宮)をキッカリと1年ずつ運行するものではないことがお分かりいただけると思います。
また、その木星は「幸運」をもたらす星とはかぎりません。
私の身近には、太陽と木星が三分(トライン=120度)の人たちが「どうして?」と思うくらいたくさんいます。みんなマイペース(「自分勝手」ともいいます:笑)で困ります。本人たちは楽天的(「お気楽」ともいいます:笑)なのですが、そこに安住しやすく、かえって元に戻す試練に遭っています。そのことに本人たちは気づいていないのが、また楽観的なところですが…。(笑)
まったくもって、「マイペース=自由」「楽天的=快活」とは言いようです。人間は思い込んでしまう(海王星の象意)とそういう良い言葉、または悪い言葉だけを当てはめてしまいやすいのです。
もっとも実占リーディングをしている西洋占星術師は「木星は幸運の星」という勘違い解釈に気づいています。詳しくは『入門講座』の解説をお読みください。

*ご注意 : 星のディレクションというのは、簡単にいえば宇宙や時代との共鳴をお伝えするものです。本人の努力や実力とは関係がありません。知って活かせるかどうかが重要なのです。
星のディレクション(一般には「運」)がいいからと怠慢に陥れば、運勢をハンパにしか活かせませんし、成長もできないために逆効果になる可能性が生じます。なら、ディレクションが良くないために努力せざるをえず、実力を身につけていったほうが、逆に運がいいといえます。
星のディレクションで一喜一憂するのではなく、「そういったことが起こりやすいんだ」ととらえて、どうすべきかを前向きにお考えください。また、星のディレクションのすべてを記載しているわけではありません。個々人のホロスコープ(出生天球図)によっては、該当には幅が生じます。
必要であれば、個別に詳しい運勢をリーディングしてお伝えすることもできます(正しい出生データをお教えいただければ匿名も可能です=有料のメール鑑定)。有意義な年を過ごすヒントになればと思います。

どの星座宮が該当するかは「運勢を決めるサイン(宮)」をご一読ください。星占いでいう「○○座(太陽宮)」だけで見た場合、人によって異なりますが、一般に30〜60%ぐらいが該当します。

《 1.牡羊宮 = Sign Aries 》

社会的な活躍のためのチェンジをしていく2010年

2010年は、牡羊宮の前半に象意を持つ人と、後半に象意を持つ人とでは、星のディレクションが違ってきます。
前半に象意を持つ人は、強い星のディレクションを受ける1年になります。
一方、後半に象意を持つ人は、今年末頃から一見トラブルとも思える転機をうながす出来事が起こりますが、悪いことではありません。これからの人生で社会的に活躍していくため、新しい態勢を整えて活躍の準備をしていくためのものなので、前向きにとらえて環境、設備などを転換していくことが重要です。
いわば、古い衣を脱がなければ、新しい衣を着れないのと同じことなので、トラブルを新しい機種や設備に変えて、活躍すべき将来に備えていくものとして進めてください。
同様のことが、すでに牡羊宮の前半に象意を持つ人に起きてきます。
そういったトラブルが起きても古い態勢を維持したり復活させる方向ではなく、新しい設備投資に向かって考えていくことです。
前半に象意を持つ人は、仕事や社会において、責任者として権限を発揮できる星のディレクションを昨年から受けています。ただし、上に書いたディレクションによって、それがスムーズとはいえず、軌道に乗せいていくための現実的な配慮や対処が必要となっています。それは、新しい活躍の態勢を築いていくためのものなので、前向きにとらえてクリアしていく必要があるのです。
恋愛・愛情運は、本来生まれもった異性運によっても異なりますが、3月に年下の若い異性、もしくはかなり年上の知的な異性との交際の可能性があります。
木星が一時、牡羊宮に入る6月頃から8月は、気分も明るく前向きに進めますが、恋愛・愛情運は、好悪いずれかに決着がつくことになりそうです。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の牡羊宮は、狂言回しのように、人々の世話役・仕切役としてエンターテインメントを演出します。それはすべての人々を平等に扱うリーダーであり、楽しませようとするサービス精神を持つようになるからです。

《 2.牡牛宮 = Sign Taurus 》

現実社会を生き抜くために精神世界を見つめなおす

牡牛宮に象意を持つ人は、昨年秋以降、今年2010年前半までは、スポーツでいえば長いスランプ状態ともいえるような、今ひとつ上昇機運に乗れない気分や運勢のときにあります。
そのためばかりとはいえないのですが、牡牛宮の前半に象意を持つ人は、スピリチュアルなものや運命に関心を持ったり、自己修養といった本質的な世界に関わっていきやすい人生期にあるのです。
このさい、現実社会を生き抜くために、自分自身の精神世界を見つめなおすなど、いわば精神や霊性ともいえる本質的な世界に関わっておくことは悪いことではありません。
一方、後半に象意を持つ人は、仕事や社会活動の分野において、今は長く現実と夢や、実務と勘違いとが、ゴッチャになってしまうような人生期にあります。
芸能や芸術など虚業の世界に職を持つ人以外は、何かとバランスをとったり、現実的なコントロールを心がける必要のあるときです。
この「勘違い」は、自分で気づきにくい思い込みともいえるものなので、本人にとっては壮大な夢だったり楽しいものであっても、一歩間違うと現実倒れしかねない危うさをも半面で秘めています。どこかで落としどころをみつけていくとよいでしょう。
かなり長いこと、この星のディレクションを受けているために、多分、気づきはじめた人もいるのではと思います。
恋愛・愛情運は、1月から2月、また4月には華やかな話もありそうですが、自分が乗り気にならないかもしれません。夏の終わり、9月から10月ごろのアバンチュールともいえる思いがけない異性との出会いは、ひとときの夢を見させてくれそうです。
それはともかく、今年は社会に通じる習い事やスキルの習得などを、大きな目標にしておくとよさそうです。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の牡牛宮は、万民が頼りにする地母神、大海に浮かぶ不沈空母のように生きる拠り所となります。現実の生活の営むために必要かつ欠かせない大地のように、絶対的な存在感を示していくでしょう。

《 3.双子宮 = Sign Gemini 》

トータルでみれば尻上がりに運気上昇の2010年

双子宮に象意を持つ人の大半は、ようやくここ数年のどん底状態を抜けて、仕事も軌道に乗っていくことができる星のディレクションの年を迎えました。
とくに2月や3月は打って変わったような運勢とパワーを仕事や社会活動において発揮しやすくなります。
ただし、双子宮の最後のほうに象意を持つ人は、5月、6月を越えてこそ、どん底のピークを過ぎたといえますので、気を抜かず、継続して現実の環境に馴染む学びの努力をし続けたほうがよいでしょう。
もっとも、双子宮の後半、とくに最後のほうに象意を持つ人は、このごろずっと麻酔薬を打たれたような状態にあるといえますので、夢ばかりが先行したり、現実の痛みに鈍感になっているか、現実的な動きをとりにくい状態にあるといえます。
双子宮に象意を持つ人は、7月を中心にその前後の夏場の期間は「夏バテ」ともいえるパワーダウンの状況に陥りやすいので、本格的な回復基調に戻るのは、そのあとからになりそうです。
秋以降から年末は、双子宮の後半、特に最後のほうに象意を持つ人にとっては、新しい仕事の分野で活発に活動し行動できるときなので、トータルでみれば、大きくは尻上がりに運気上昇の2010年だとはいえます。
恋愛・愛情運がピークなのは、何といっても2月から3月。職場での人気や魅力が上昇しますので、うまくいけば職場恋愛ってこともありえます。
逆に、沈みそうなのは7月前後。もちろん持って生まれた異性運によって個人差が生じますが、変化の多い1年になりそうです。
秋以降の年末に近づくと、婚約している人は別かもしれませんが、「真面目に仕事を頑張る!」といったモードに入っていきそうです。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の双子宮は、人々に生きる喜びと希望をもたらします。高度に張り巡らされた通信網を有する宝瓶宮時代の友愛社会は、双子宮に象意を持つ人々によって情報に命が与えられて共有し、生きたものとなっていくのです。

《 4.蟹宮 = Sign Canser 》

新しい環境や状況において再スタートしていく時期

2010年は、蟹宮の前半に象意を持つ人と、後半に象意を持つ人とでは、星のディレクションが違ってきます。
蟹宮の前半に象意を持つ人は、自分の立場に大きな変化が起きてきます。
すでに蟹宮の最初のほうに象意を持つ人は、その星のディレクションの中に入っていると思いますが、極端にいえば、今までの人生状況をいったん白紙撤回させ、新しい環境や状況において再スタートしていく時期に入っているのです。
この時期は、何も知らない赤子や子どものように、まっさらな新人社員になったような気持ちで、自分をなくして周囲から一から学んでいく素直さや謙虚さをもって対処していくことがベストだといえます。
しかし、厳しいのは、蟹宮の前半に象意を持つ人は、自己本位ともいえる自我や天上天下唯我独尊的な権威意識を発揮しやすい星のディレクションを一方で受けている人が多いために、素直さや謙虚さを発揮しづらい現状にあります。「自我を超越」していくことが必要なので、心してください。
一方、蟹宮の後半に象意を持つ人は、今年の夏から秋ごろになると、同じように徐々に上に書いたような星のディレクションに入っていきます。
そのさいは、ゼロからのスタートになることを心に留めて、あまり過去を振り向かずに、周囲のアドバイスや環境状況を受け入れ対応いくことが肝要なのです。
後半に象意を持つ人たちは、上の後半に書いたような権威主義の星のディレクションは受けていないので、自分を無くして周囲に従っていくことは、まだたやすいでしょう。
恋愛・愛情運も、この星のディレクションの前には、考える余裕さえも失ってしまうほどです。ただし、長く付き合っていたり、惚れられている結婚対象の異性がいる人であれば、この星のディレクションを機会に、結婚して家庭に入るなど、逆に身を固めて新しい人生を出発する人がいなくはありません。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の蟹宮は、現実の生活面において完璧なノウハウを提供します。人と人とが共存し、共に栄えていくために必要な気配りや、自分の個性をもって存在していくために必要な自意識の在り方などを示していくようになるのです。

《 5.獅子宮 = Sign Leo 》

前半は活動期、後半は自我意識のレベルアップを

獅子宮に象意を持つ人の2010年は、大きくは7月〜8月までと、9月以降の星のディレクションに二分されます。
昨年末来より今年2010年の5月頃までは、星からのパワーを受けて何事にも積極的だったり、多少は衝動的に走ることはあっても、やる気パワーの現われとして進んでいくことができます。
7月までは仕事や社会的な活動においても評価されたり、認められたりして、実力を発揮していける星のディレクションのもとにあります。
とくに獅子宮の前半に象意を持つ人は、7月を中心に、その前後の期間、気分的にも明るさが増して前向きな気持ちで進めるときです。だからといって、ここで調子に乗らないほうがよいでしょう。
9月以降は、前半とは打って変わって沈思黙考するかのような内にこもる星のディレクションを受ける人もいますので、落差に周りから心配されそうです。
それが「悪い」ことだとはいえません。
この期間は、仕事や社会活動をしながらであっても、自分の内面など自分自身を前向きに見つめなおして、自我意識のレベルアップを図るときなのです。
2010年の恋愛・愛情運も、大きくは同様のパターンだと大雑把にはいえます。
ちなみに獅子宮の後半に象意を持つ人は、ここのところ長く夢やビジョンとの関係が続いていますので、そのこと自体は良いとしても、それが現実から離れすぎた妄想や単なる勘違いに陥ると、「夢」によって結ばれた人や関係を持った人を安易に信用して、だまされたり裏切られる可能性がゼロではありませんので、限度を心掛けておくことが必要です。
もっとも、長くその星のディレクションのもとにありますので、そろそろ気づいて対処している人も多いと思います。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の獅子宮は、宝瓶宮時代の人間社会を維持し、生きていく模範者としてパートナーシップを発揮します。自己の誇りを保ちつつ犠牲的精神によって、人間の尊厳を表わして、お互いに信頼しあうことを身をもって示します。

《 6.乙女宮 = Sign Virgo 》

比較的恵まれた1年の中で好調な恋愛・愛情運

乙女宮に象意を持つ人の2010年は、前半に象意を持つ人と後半に象意を持つ人とでは、少し星のディレクションが異なってきます。
乙女宮の前半に象意を持つ人は、年末を除いては、比較的恵まれた1年になりそうです。
「年末を除いては」といっても、比較的恵まれた中でのいつものこと程度なので、たいしたことはありません。それくらい、まあ「平穏」ともいえる、ということです。
ただし、恋愛・愛情運は「好調」です。2月から3月中頃にかけては、異性をも含めた、いい出会いやパートナーや協同者に恵まれやすくなります。
とはいっても、チェックが厳しい乙女宮に象意を持つ人のこと、ハードルを高く設定したままでは、どこまでお眼鏡にかなうかは分かりませんが…。
そのせいかどうかはともかく、4月末頃からは乙女宮の人の魅力がアップし、6月から9月の夏場になると、ふだんは慎重な乙女宮に象意を持つ人であっても、人恋しくなるので、すでに別れた人は、よりを戻したくなるかもしれませんし、まだ別れていない人なら、LOVE・LOVE運がアップです。
いずれも秋口から年末にかけてのケンカには、お気をつけください。
一方、乙女宮の後半に象意を持つ人は、上の傾向もあるのですが、春から夏は現実を見つめる慎重さが戻ってきますので、もしこの時期にゴールを決められた人は、長く結婚生活を続けることになりやすいといえます。
ただし、9月以降年末までのブルーな気分や開放されたい時期を乗り切ることが第一条件です。
その頃には、新しい出会いに恵まれ、仲間も増えますので、そこのしきたりやルールに馴染むことが必要になります。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の乙女宮は、キュートでセクシーな魅力をもって存在感を示します。そのパーフェクトともいえる立ち居振舞いによって、憧れや羨望の的となり、多くの人々を虜にしたり楽しませていくでしょう。

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