宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
●第1稿 : 2010年01月06日アップ
●宝瓶宮時代のビッグバンは、1989年に起こりました。
人知れず、誰にも「意識」されることなく、ちょうど天が開けたかのように、宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)の波動が世界人類の上に降り注ぎはじめました。
宝瓶宮時代の幕開けです。
それゆえ人々は、無意識のうちに新しい時代の考えに基づく行動をとりはじめました。
そこから世界が一歩、人知れず変わりはじめていったのです。
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※詳しくは「近未来予測=基礎編」や「宝瓶宮時代の根拠」などをご高覧ください。
2010年は、いよいよ「宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)の意識の目覚め」が本格化していきます。
同時に、ウソかマコトか無意識世界への関心や、また懐古といったノスタルジックな雰囲気を人々は知らずに持ちはじめます。
それは観念や現実を問わず、まだ見ぬ「理想世界」への憧憬ともいえるものです。
壮大な人類歴史の大河において、現在、最も大きな星のディレクションは、双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)の「対立二元論」による世界観を終わらせ、宝瓶宮時代の新しい共鳴関係論に基づく世界体制への移行にあります。
そういった人類文化や価値観、また社会体制の転換の時期にあるのです。
1989年の宝瓶宮時代のビックバンによって、1991年にソ連が崩壊し、米ソ二極対立の冷戦構造は終わりましたが、まだ人類は現実的な共鳴関係論の世界建設には至っていません。
そういった中で、宝瓶宮時代の意識の目覚めが本格化していく2010年は、自覚するしないにかかわらず、新しい意識や動きが随所に起こります。
「近未来予測=実際編」に書いたように、2006年にはじまった今後約20年間続く「組織運営の変革」は、大きくは国際政治をはじめとして、日本の国家運営に大きな変革を迫っています。
その変革は、身近なところでは会社組織や家庭運営にも当てはまりますので、この星のディレクションからは誰も逃れることができません。
昨年の「新旧混在と変革の2009年」(2008.09.15UP)の星のディレクションは、これまで日本の組織運営を担いながら、著しい経済復興を成し遂げてきた自民党や官僚体制を揺らがせ、民主党政権の誕生につながりました。
「組織運営の変革」は、これで終わるものではありません。
まだ緒についたばかりなのです。
どの政党でもいいのですが、政権政党が変わることが「組織運営の変革」の本質ではなく、国民が主権意識を取り戻すことが、「組織運営の変革」の本質であることに気づかなければなりません。
双魚宮時代の支配・被支配の時代であれば、指導層が変わればそれでよかったのですが、宝瓶宮時代の自由・平等・博愛(友愛)の自由民主主義時代においては、国民自らが時代のヒーローであり責任者という意識と自覚を持たなければ、本当に「組織運営の変革」を完遂したことにはならないのです。
ただ、それがいつどこまで進むかは人間次第です。
2年後の2012年、行きつ戻りつして「宝瓶宮時代の意識の目覚め」が正式に始まり、後戻りができなくなってからは、国民自らが主権者としての意識を持ちはじめることによって、「組織運営の変革」が徐々に軌道に乗っていくことは、充分に予測できます。
One-Point ◆ この「組織運営の変革」は、宝瓶宮時代の政治体制への移行の要めともなるものなので、表面的にいろいろな出来事が次々と起こったとしても、揺らぐことがありません。もし揺らいだとしても、その反動でかえってこの星のディレクションを進めていくことになるのが特徴です。
●同じ見えない世界でも、宇宙や星がもたらす人間とのかかわりをリーディングするのが現代西洋占星術だといえます。
一方、心霊世界は、占星学とは異なり、時間空間を超えた人為現象である人間どうしの心の世界による念や想いの共鳴作用がその本質で、霊能者がリーディングします。
スピリチュアルやヒーリングの場合は、両者がいますので、結局、スピリチュアル・カウンセラーといっても、実質は霊能者だったりします
前世や念やカルマやソウルメイトといったものは、時空を超えた見えない世界を通じて死者・生者を問わず、他者と念や想いなど「心」が共鳴して関係を持つ、いわば一種の「憑依現象」がその仕組みです。
自分の「心」のレベルが関係しますので、高い場合は「自由」の価値を知っているので関与してきませんが、低い場合は自分勝手にかかわってくる場合があって、一種の憑依関係を持つことが起こります。
場合によっては、それが運勢を悪化させることもありえますので、そういったレベルの話には意識を向けずに、なるべく未来志向で前向きな明るい意識をもって過ごしましょう。
「宝瓶宮時代の意識の目覚め」と同時に、今年からは「新しいイマジネーションの時代」ともいえる星のディレクションの影響圏に入っていきます。
イマジネーションというのは、「想像力」のことですが、ここでは広く“夢想”や“幻想”また“空想”や“まだ見ぬ理想”といった意味も含めています。
懐古をも含め、無意識世界や、また「新しい人類社会ビジョン」といった社会理想までをも含む、広いジャンルで使っています。
2009年は「新旧混在」でしたが、2010年はその延長として、新旧が混合した古くとも新しい動きが生じます。その影響圏に今年から入っていくということです。
まず、アイドルなどレトロブーム的なリバイバルともいえる動きは、2009年に引き続き分かりやすい例でしょう。単なる懐古や復古にとどまらず、新しい試みや解釈が加えられていきます。
さらに、心理や無意識世界に踏み込んだ不思議系への興味や関心が深まっていきます。
分かりやすいところでは、占いや脳力(潜在意識)開発やサイキックなど、人の広大な無意識世界や潜在能力に注目が集まっていきます。
これまでの言葉でいえば、「超能力」ですが、ウソかホントか分からないマジックまがいのものではなく、もっと科学的で実際的な脳力や意識開発に通じるものです。
「占い」が注目されていく中には、現代占星術も含まれます。
そこに新しい解釈が加わっていくのは、「本来のアストロロジーの復権」を目指す通称:宝瓶宮占星学の流れともマッチします。
それゆえ、「『入門講座』(PDF版)のご案内」でご紹介した『西洋占星術と宝瓶宮占星学によるホロスコープ・リーディング入門講座』初版を発行することになりました。
無意識世界への関心が昂じていくと、近いうちには心霊世界への科学的な解明といったジャンルにまで研究や人々の関心がおよんでいきますが、それは多分、まだまだ先のことになっていきます。
One-Point ◆ 心霊世界の本質は「心の共鳴」です。宝瓶宮時代の共鳴科学による研究や解明が進むと、その因果関係が理解されていく可能性が充分にあります。2010年時点では、まだそこまではいきませんが、早ければ今後20年以内にある程度の仮説ぐらいは立てられていくかもしれません。
●共産主義体制の国家は、自ら信奉するマルクス史観や経済理論とはウラハラに、経済破綻をしていくことは歴史の事実です。
一時は、毛沢東によって指導された中国も同様の道を歩んでいました。
しかし、毛沢東の死後、実質的に長老として権力を握ったケ小平は、方針転換の一言をうまく発しました。
彼は、「資本主義国」の経済発展をみて「黒猫でも白猫でもネズミを獲る猫は良い猫だ」と、政治的には共産党一党独裁を保持して強権政治を行いながらも、経済的には資本主義に転換しはじめたのです。
それゆえ今日、中国は日本を追い抜くほどの経済先進国となり、また経済なくしては成り立たない軍事先進国になりました。
●中国は自らを「発展途上国」と位置づけていますが、それは民度のことであり、また国際的な駆け引きの方便として使っているのであって、もはや実質的な先進国の仲間入りを果たしています。
そういった、ネコをかぶったライオン国家が中国の実状です。
日本は、M性をもった裸のネズミ(金)同然なので、家主に守ってもらわなければなりません。(笑)
彼らが、自国民やチベットなど他民族の自由を保障しているなら、話は別ですが…。
中国は決して自由民主主義国家ではなく、一党独裁の資本主義かつ軍事国家であって、もはや共産主義を利用しているかのようです。
占星術に関心があるかたであれば、上のディレクションが海王星の新しい象意に基づくものであることがご理解できるでしょう。
海王星がみずがめ座の位置で発見された1846年9月23日から数えて、来年2011年で165年、海王星の公転周期165.2269年からみれば、2011年12月の中ごろには、太陽を一周りすることになります。
しかし、ホロスコープ上でみれば、春分点は72年に1度ずつ移動していること、また見かけ上、海王星は順行や逆行を繰り返しながら進むことから、2009年にはホロスコープ上で発見されたときの位置に戻ります。
海王星が発見された直後の1848年、国際政治上、歴史的に有名な「マニフェスト」がドイツで発表されました。
マルクスとエンゲルスらによる『共産党宣言(Manifest der Kommunistischen Partei=ドイツ語)』です。
今日では「政権公約」と訳されるマニフェストですが、国際政治で「マニフェスト」といえば、『共産党宣言』が本家です。
その後、レーニンやトロツキーによるロシア武力革命(共産革命)によって、共産主義はまだ見ぬ「共産主義理想社会」を掲げて、アッというまに世界を席巻していきました。
日本でも1960年代、民青や共産党、果ては全共闘などの革命運動に身をやつしたお父さん方(60歳代)も多いと思います。
革命の成功した国は結果的に、少数の共産党一党独裁に陥り、逆に市民の権利を奪う「強権政治」となっていきました。
結局、「共産主義理想社会」は「幻想」であることがハッキリとし、宝瓶宮時代のビックバン直後の1991年、ソ連崩壊や近隣の共産主義国(社会主義国)の経済破綻の現状をみれば明らかなことです。
共産主義が海王星の象意だとされるのは、海王星の発見直後に「マニフェスト(共産党宣言)」が発表されたこと、また「共産主義理想社会」が実は海王星の象意である“まだ見ぬ理想”(幻想)であることによっているのです。
何をいいたいのかというと、ホロスコープ上で海王星が発見された元の位置に戻る今年2009年は、姿かたちを変えて、人々に理想(ビジョン)と思わせる“幻想”をもたらす可能性があるからです。
自分が意識していようといまいと、良し悪しはともかく、気づかないうちに幻想に陥りますので、楽しむのは自由ですが、ご注意されてください。そういった“新しいイマジネーション”また“双魚宮時代のリバイバル”の星のディレクションの影響圏に2009〜2010年ころから入るからです。
One-Point ◆ 人々の意識や時代は「共産党宣言」の当時と異なっていますし、また宝瓶宮時代の意識の目覚めの星のディレクションが本格化していくときなので、共産主義の復活とはなりにくいのですが、宝瓶宮時代の目的である現実的な友愛世界の実現が、その衣を変えて「友愛幻想」となることは充分に予測できます。重要なことは、党による独裁ではなく、また言葉だけの「国民主権」の約束でもなく、本当に国民の手に主権が委ねられているかどうかで本物かどうかが判断できます。
最後のディレクションを、繰り返しになりますが念のために書いておきます。
「宝瓶宮時代の意識の目覚め」が本格化していくということは、現実的にはどういうことかということです。
宝瓶宮時代は、「世界的な友愛社会」を実現していく時代です。
それは今後、約2,000年の間に行なうものなので、今日は、その目覚めともいうべき「意識」にとどまります。
それゆえ「意識の目覚め」なのです。
お気づきいただきたいのは、無意識であろうと、有意識といえる自覚であろうと、すべての物事は「意識」することからはじまることです。
宝瓶宮時代の友愛社会も、まずは「意識」することによって、その一歩を踏み出さざるをえません。
それが、衣を変えた勘違いの「友愛幻想」であろうとなかろうと、意識しなければはじまらないのです。
このサイトをご覧の皆様であれば、西洋占星術や宝瓶宮占星学の解釈から、真の友愛社会がどんな社会なのか、サイトの隅々までお読みであれば、おぼろげながらでもご理解できると思います。
ひとつは、誰か国会議員などが権力者となって、国家や地方を治めるという双魚宮時代の支配方式ではなく、国民の一人ひとりが時代の主権者としての自覚をもって、直接間接を問わず、世界や国家や地元に責任をもって行動や参加をしていくことです。
もうひとつは、友愛の真の意味ともかかわってくるのですが、お互いに自分らしい個性や能力を発揮していくことで、それがお互いに自由であり平等であるということです。
相手の個性的な意見や信条などの自由も、お互いに権利を侵されないかぎり認めることをいいます。
それは友愛精神、最低でも遵法精神なくしては難しいのです。
現代法は、個人の自由と諸権利を尊重する民主主義精神のもとに創案されていますので当然です。
ところが日本国憲法は、他国に対して強制力や執行力はもちません。
国内法なので当然です。
もし、国家に対して自由と権利を侵す相手に対しては、説得するか、説得しても暴力やテロや軍事力などよって向かってくる相手に対しては、自由を守る闘いを避けて通ることができません。
それが世界的な友愛社会実現における冷厳なる事実です。
「宝瓶宮時代の意識の目覚め」は、そういった自由を守る意識も含まれます。
One-Point ◆ 観念的な友愛平和論は、相手も自由民主主義の自由・平等・博愛(友愛)の信念や価値観を持っていなければ通じません。それはまだ、日米欧などの先進国と世界の国々の一部に限られているのが現状です。お互いが理念や価値観の違いを認め合えるまでは、自分の自由は自分の意志で守る手はずを整えておかなければなりません。
●双魚宮時代の中で、庶民に先駆けて宝瓶宮時代の意識や考えをもった先覚者らによって、科学や宗教や政治の分野などで宝瓶宮時代に通じる動きが出はじめた1630年頃からをいいます。
占星学的には、双魚宮時代の25度にあたる時期です。
プラトン年(グレートイヤー)を発見したヒッパルコスの生存中に「春分点の0度」(春分原点)がありますが、春分点は逆行して移動しているために、そこから25度です。
それはまた、宝瓶宮時代のビックバン1989年(宝瓶宮時代の0度)から5度前にあたります。
詳細は「宝瓶宮時代と占星学」の一連のページや、「宝瓶宮時代の根拠」をご高覧ください。
●宝瓶宮占星学-9.雑考編「日本は何座宮?」にも書いたように、国民性に魚宮の象意を持つ日本人は、本当にお人好しな国民性です。
他人の信義に自国の平和を委ねる憲法9条を持つのが悪いとはいいませんが、卑俗なたとえで恐縮ながら、裸のM性と同じで、一部の民主党議員は、強権主義でワンマンなS性国家の中国を慕って擦り寄っていくかのように見えます。(笑)
仲良くするのはいいことですが、本人は仲良くしているつもりでも、Mっ気を発揮して、日本国民がいたぶられることがないようにしてほしいものです。
中国が何座宮と何座宮をもつのか、アメリカは何座宮と何座宮なのかが理解できれば、相対的に日本はどちらと相性が良く、どちらが信用できるかはすぐにみえてきます。
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※詳細は「レクチャールーム」にて予定。(IDとパスワードが必要です)
そういった観点から、数多くの問題をアメリカは抱えているとしても、やはりアメリカは自由民主主義の支柱として不思議な運勢を担った国です。
宝瓶宮時代の影響圏に入ってからの建国後、わずか200年の間に世界の一等国になったという事実は、やはり宝瓶宮時代の運勢がアメリカと共にあったという事実を認めざるをえません。
そのアメリカは、世界の自由民主主義を守るために、闘いを避けることをしない国だということは、その言動や歴史を見れば自明です。
2010年は、思いもかけない最新のテクノロジーが花開く年でもあります。
「思いもかけない最先端技術」であるために、それが何なのか具体的に予測することはラクではありませんが、天王星と共鳴する宝瓶宮占星学としては、「突発的」ともいわれる天王星の象意の現われを読むことは必要で、「何が起こるか分かりません」ではすまされないところがあります。(苦しい:笑)
星の動きや配置からは、軍事兵器や軍備システムにかかわる最先端テクノロジーの可能性が最有力です。
外科医療などの分野の最新テクノロジーの発展もリーディングできますが、やはり軍事分野で起こる可能性がいちばん高いのです。
たとえば、核兵器以上の軍事兵器が可能であれば、核同等かそれ以上の威力を持ち非放射能性の非核兵器になります。
時代の流れからいえば、超音波など波動関係を活用した最新兵器の開発や展開は充分に考えられます。
もっとも、軍事機密であるために、どこまで公表されるかは分かりません。
第二に、その可能性を持つのは、やはりアメリカが最有力だということです。
アメリカという国がもつ象意や運勢からは、そうならざるをえません。
第三に、アメリカのみならず一般の国々も核兵器を含む通常兵器は、さらに最新テクノロジーをもって開発するということです。
そういった「軍事」が課題となる年でもあります。
2010年が終わって、フタを開けてみたら、その兵器の前に日本が屈せざるを得なかったというのでは後の祭りです。
「核なき世界」は確かに「理想」ですが、まだ見ぬ「共産主義理想社会」のように「幻想」を求めていた、ということにならないように意識をしっかりもって、手を打っておかなければならないのは、上に書いた海王星のディレクションからもいえるとおりです。
One-Point ◆ 共産主義でも宗教でもビジネスでも、理想に走りすぎると現実的に手痛い目に遭います。それが自己修養を旨とする一部の宗教であれば、それも修行といえるのですが、ビジネスや国家の組織運営では、死活問題にもつながります。そういった「理想」と「幻想」の狭間に立つのが2010年だということです。
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「2010年の運勢=牡羊宮〜乙女宮」はこちらをご覧ください。
「2010年の運勢=天秤宮〜魚宮」はこちらをご覧ください。
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