新しい海王星を象徴する
[ウェッブ宇宙望遠鏡]
― 美しい象意のはじまり ―

「海王星」は今後、新しい象意に変わっていきます。

発見時の海王星の象意は“まだ見ぬ理想”（実現不能な夢：幻想）でした。

それから約１５０年、新しい象意“実現可能なヴィジョン”（構想）へと今後は変わっていきます。

そのことを象徴する出来事が先ごろありました。

今年９月にＮＡＳＡによって公開された海王星の新しい画像がそれです。

信じるか信じないかは、あなた次第です。

《 美しい海王星の姿 》

上の画像は、昨年２０２１年１２月に打ち上げられたジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡（ＪＷＳＴ）が赤外線で撮影した海王星です。

左下に付記したのは従来の青い海王星の画像です。

ＪＷＳＴの画像は少し粗いのですが、土星のようなリングをもった海王星がハッキリと写っています。

このリングは、占星学的に重要な意味を持ちます。

ご賛同いただけないかもしれませんが、リングは“現実”にかかわる象意を象徴します。

宇宙理論による宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」こと通称：宝瓶宮占星学ではそのようになります。

そのため、海王星の象意が現実的に変わっていくことを暗示する画像になっています。

One-Point ◆ 明確なリングを持つことで知られる土星は、“誤魔化すことのできない現実”を象わします。一方、土星とほぼ９０度ほど異なるタテ方向にリングを持つことで知られる天王星は、現実を変えていく“改革”や常道とは異なる“意外性”などの現実変化を象わします。

《 海王星の象意の変化 》

海王星が発見されたのは１９世紀半ばの１８４６年です。

その２年後の１８４８年に端を発した２つのムーブメントがあります。

近代スピリチュアリズムと美称される「心霊ブーム」と、理想的共産主義の「マルキシズム」です。

両者の共通点は、海王星の“まだ見ぬ理想”によって、実現不能な世界を夢見ることです。

それから約１５０年ほどが経った２０１０年頃、海王星はホロスコープを１周しました。

そのまま魚宮へと進み、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションをもたらしはじめたのです。

その海王星も、来年２０２３年３月には、次の牡羊宮の影響圏へと進んでいきます。

古い海王星の終わりと、新しい海王星の始まりを意味します。

なぜなら、牡羊宮の０度は「春分点」なので、そのまま“新しいスタート”を象徴するからです。

そのことを象徴する画像になっています。

One-Point ◆ 個人的なお話になりますが、新しい海王星のヴィジョンは美しいピンクっぽい色でした。上掲の画像によく似ていました。

《 時代とともに変わる象意 》

星の象意は、時代とともに変わっていきます。

金星は、かつて“凶星”でしたが、現代占星術では、“吉星”とされます。

白羊宮時代（前24世紀-前2世紀頃）に東の地平線上に昇る星を観測していたカルデア人は、「火星が昇るときに生まれた子供は健康である」といったことに気づきました。

その火星は、次の“支配/被支配”などの「対立二元論」を歴史パラダイムとする双魚宮時代（≒BC172-1989）になると、支配をもたらす“戦いの星”に変わっていきました。

「木星」は、２０世紀あたりまでは古代ギリシャに由来して“思想哲学”を象わすと解釈されていました。

ですが最近では、思想哲学自体が衰退したこともあって、あまり聞かれなくなりました。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代が実質的に動き出していくと「共鳴関係論」による社会の実現へと向かっていきます。海王星も過去の“まだ見ぬ理想”から、現実を視野にした“実現可能なビジョン”を象わす星へと変わっていくことになります。

《 現実的な新しい霊性意識 》

いずれにしても、双魚宮時代は終わったのです。

ただし、海王星のホロスコープ１周に伴ない、発見時の魚宮の影響圏に戻った２００９年からはじまった「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションによって、時代の逆行現象が起きはじめたのです。

そのため、宝瓶宮時代に向かう底流と、双魚宮時代の逆流とが錯綜する「混迷期」の社会状況が現出しています。

その最後のピークの年が、今年２０２２年です。

来年２０２３年３月には、海王星が牡羊宮の影響圏に進んで古い象意を一段落させていくからです。

上掲の画像に象徴される海王星の新しい象意がもたらされていくようになります。

One-Point ◆ 「新しい霊性意識の覚醒」（めざめ）のディレクションの始まりです。実現可能な美しいヴィジョンによって新時代を下支えしていく海王星の活躍がはじまっていく象徴です。

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