宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

精神面の「四大識」
― 意識、体識、知識(見識)、霊識 ―

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ホロスコープ自体ではなく人間の内面性のお話です。
ここでは「四大識」と名づけた精神面の様態をご紹介します。
一部がホロスコープとの共鳴関係にあるためです。

自覚しにくい奥深くにある精神構造

●第1稿 : 2022年 1月25日アップ

ほとんどの人がそうだと存じますが、他人のことは推測できても、ご自分の内実になると、あんがいと自覚していないものです。

なぜなら、性質面や性格面といった心の世界は、その人にとって「当たり前」の無自覚の精神面だからです。

ともかく、精神面の構造をご理解されておかれると、セルフチェックが格段としやすくなります。

《 精神意識の「四大識」 》

ご説明が回りくどいと余計にわかりにくくなるのが心の中の世界です。

細かくは皆さまご自身でご検証いただくとして、基本的に次のような「四大識」構造をもちます。

1、意識
2、体識
3、知識(見識)
4、霊識…霊性

これらに加えて、「共識」(共鳴意識)が併行してあるのですが、ここでは省略いたします。

字義のとらえかたが異なるケースが生じますので、以下、簡単にご説明しておきます。

ご参考にされてください。

One-Point ◆ 上述の「四大識」区分は、宇宙この世界をつらぬく根本法則「基本三数」にもとづくものです。一方、宗教哲学の仏教には、表層から順番に「眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識、末那識(まなしき)、阿頼耶識(あらやしき)」の8つの識があるとされます。前者は「五感」とも言えますが、最深層の無意識が「阿頼耶識」です。


《 肉体意識の「体識」 》

2,000年近く前の仏教のお話はさておき、「四大識」について簡単にご説明をしておきます。


【意識】
「危篤状態です。意識がありません」また「意識が戻りました」というときの「意識」です。

人は生きている以上、だれでも「意志」をもって生活していますので、「意識」をもっています。

この「意識」の存在のご理解は難しくはないでしょう。


【体識】
仏教に「身識」があるのに驚きました。

同じ意味かどうかはわかりませんが、肉体にも「識」があります。

一例ですが、自律神経などのように、自ら身体を認識しています。

One-Point ◆ 「無性にミカンが食べたい」などといったように、体がビタミンCを欲しているといった状態などのシグナルがそうです。一例なので、幅広くお考えください。肉体意識ともいってもいい「体識」があるのです。無意識に感知することがほとんどですが、相応にシグナルを発しています。


《 「知識」は絶対ではない 》


【知識】

「知識」の存在については、ご説明の必要はないでしょう。

一般に「知性」(理性)といった場合、質(レベル)の問題がふくまれますが、「知識」といった場合、単に「量」(幅)の問題だということもできます。

客観性をもってする科学の分野ても、時々刻々と新しい発見が次々となされています。

古い知識は役に立たなくなったり、誤りに変わるのです。

ほかにも理由がありますが、単純な〇×の「知識」で人生が決まるといったものではないのも事実です。

One-Point ◆ その時代やその場に応じて必要な「知識」は当然あります。なので、知識そのものを否定はしているわけではありません。ただ、知識以外にも重要な要素があるということです。一例ですが、人の心理や人情の機微に通じていたほうが、有利に働くケースは案外と多いものです。


《 総合力の「見識」 》

次に「知識」の派生バージョンともいえなくもない「見識」についても、触れておきます。

【見識】

人生経験を積むほど、ある意味さまざまな知識が増えることもあって、年齢相応に「見識」が身についてくるのがふつうです。

そして、高い「見識」をもつほど、適切に状況に応じた判断ができるようになってまいります。

「見識」は、前述の「意識」や「体識」や「知識」だけでなく、心性面や人の情、また社会常識、さらには時代の底流の把握など総合的なものだからです。

目的や相手また状況におうじて、適宜適切な判断に直結しています。

さらには、次に述べる「霊識」にかかわる“霊性面”とも関係しています。

One-Point ◆ ご意見は多々あると存じます。「見識」は人は何のために存在し生きるのか、といった霊的認識ともかかわっています。奥が深いのです。ただ、ここで霊性面についてご説明を差し上げますと、ふりだしに戻って長くなりますので、今回は省略させていただきます。


《 新しい概念「霊識」 》

さて、宝瓶宮時代に重要になってくるのが、「霊識」です。


【霊識】

時空を超えて感知また関与する“霊性面”とも深くかかわっています。

当然です。

宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイム(枠組み)として営まれ、漸次、発展していく時代だからです。

今回のテーマに関していえば、上述の「意識」「体識」「知識」(見識)を包括し、プラス・アルファの内実をもちます。

宇宙この世界をつらぬく根本法則「基本三数」3(4)数とそれぞれに共鳴する3(4)識が、意識、肉識、知識(見識)で、それを統合かつ超越したものが「霊識」だからです。

「基本三数」は、概略、「1数=時間(意志)」「2数=空間(実体)」「3数=人間(関係)」なのですが、これらが完全に整うことで「4数=自他(霊性)」が新たに生じます。

「霊識」も法則的にみた場合は、同様だといえます。

単なる「意識」を超えて、ハイクオリティーな「体識」が必要ですし、今後の世界に必要な次元上昇した「知識」(見識)を伴うことも必要です。

それは、いわゆる“霊性面”ともかかわりますので、スピリチュアルを超えた“クオリチュアル”な「霊識」が、今後は重要になってまいります。

One-Point ◆ アストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)から補足しておきます。個人の「四大識」をパーソナル・プラネットから申し上げますと、「意識」は火星、「体識」は金星、「知識」は水星、「霊識」は月(地球の代身)と共鳴しています。「基本三数」も同様です。宇宙この世界は、存在個体としては一見バラバラですが、クオリアルな観点からは「共鳴関係」によって陰に陽に結びついています。




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