宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

新「海王星」への“次元上昇”
― 新しい霊性意識の覚醒 ―

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「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションはまもなく終わります。
宝瓶宮時代になると、「海王星」はどう変わるのでしょうか?
美しい象意をもつ星に“次元上昇”していきます。

現実理想を底支えしていく宝瓶宮時代の海王星



●第1稿 : 2022年03月21日アップ


意外なことに「海王星」は今後、重要になっていきます。

宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)は「天王星」を共鳴星とします。

一方「海王星」は双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)末期の“支配星”ながら、今後の宝瓶宮時代を底支えする重要な星になっていくのです。

理由はいくつかあります。

いちばん明快な理由は、「対立二元論」を歴史パラダイムとした双魚宮時代が終わることによって、“吉凶”など対立のない美しい象意の「海王星」に変容していくためです。

《 海王星の次元上昇 》

講座「水星のメッセージ Vol.3 海王星編」では、次のようにお伝えいたしました。


●「水星のメッセージ Vol.3 海王星編」より抜粋
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ここにおよんで、「海王星」は宝瓶宮時代の「海王星」として新しく“衣替え”をはじめたのです。

もはや、古い「海王星」ではなくなります。

双魚宮時代の“支配星”だった「海王星」から、一時的かもしれませんが、宝瓶宮時代の“サブ共鳴星”としての「海王星」へと驚くべき“次元上昇”をしていきます。

「海王星」の本意(本当の象意)にもとづいて、宇宙の真実につうじる“理想のメッセージ”を、宝瓶宮時代の実際的なスタートと定着に向けて人類に投げかけていくようになります。

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One-Point ◆ 「海王星」の発見とともに起きたのが、心霊ブームこと美称「近代スピリチュアリズム」(神秘主義、心霊主義)と「マルキシズム」(理想的共産主義)です。前者の流れで神智学協会の占星術ロッジ(支部)から萌芽した現代占星術があります。


【※注】海王星の公転周期

海王星の天体学による公転周期は、165年(164.79年)です。

ですが、ホロスコープを1周するのは、少し短く約163年(162.5年)になります。

2年ほど短くなるのですが、理由は約72年に1度ずつ「春分点」が、サイン(宮)の方向とは逆順に移動しているためです。

ホロスコープ理解におけるの基礎中の基礎で、「春分点歳差」また地球の歳差運動などと呼ばれています。

《 海王星発見の時代 》

心霊ブームは、1848年に大々的に世界に知られた「フォックス家事件」(ハイズビル事件)によって起きました。

前年12月からはじまった「ポルターガイスト現象」がその発端です。

同じく1848年には、マルクスとエンゲルスの共著によって『共産党宣言』が出版されています。

先の20世紀を戦争の時代へと陥れた共産主義ムーブメントは、ここからはじまっています。

この両者、スピリチュアリズム(心霊主義)とマルキシズム(理想的共産主義)は正反対の分野ですが、「海王星」の象意からみれば共通点を持ちます。

占星学からみると、いずれも、実現可能かどうか分からない“世界理想”を描いた点で、「海王星」の“夢”や“まだ見ぬ理想”また“幻想”などの象意によります。

One-Point ◆ 「海王星」は, 1846年の発見から163年(※注)を経て、ホロスコープを一周し、発見された水瓶宮25度の位置に戻りました。その2009年からはじまったのが「双魚宮時代のリバイバル」のデレクション(運勢変化、時代変化)です。日本では、当該デレクションによって旧民主党への政権交代が行なわれ、鳩山新総理は「これは革命です!」と述べたのです。


《 霊性と深層の精神意識 》

「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションは今や末期に至りました。

「海王星」は、来年2023年3月に魚宮25度を越えて牡羊宮の影響圏に進むと、「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)のデレクションをもたらしはじめます。

当該デレクションは「冥王星」が現在、深層の「精神意識の変革のデレクション」をうながしていることから、深層の精神意識(霊性、深層心理)の覚醒(目覚め)をもたらしていくものになります。

なんのためでしょうか?

いずれも、宝瓶宮時代を実際的にスタートさせていくための時代的なデレクションです。

私たちに“魂”(深層の精神意識)の“次元上昇”(アセンション)を差し迫まっていくものになっています。

One-Point ◆ 逆も、いえます。個々人が“魂”を次元上昇させなければ、実際的にスタートしていく宝瓶宮時代の「天運」に乗りにくくなります。宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとしていくためです。



《 美しい象意をもった海王星 》

それ以降、「海王星」は牡羊宮0度の「春分点」へと進んでいきます。

春分点を通過して、「新しい霊性意識の覚醒(目覚め)」のデレクションとともに、約2,160年(計算値)続いた双魚宮時代を完全に終わらせ、自らを変容させていきます。

本来の美しい象意をもった星に生まれ変わっていきます。

現代占星術で、「海王星」は“凶星”に区分されますが、そうではなくなります。

たぶん、宝瓶宮時代の強い影響圏にある今日、占術師の多くが気づいているはずです。

“吉凶解釈”の占断や鑑定にいったん嵌ってしまうと、われ知らずとも宗教的洗脳や中毒に似た状態に陥ります。

そうなると、ちょっとやそっとでは抜け出せません。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代のアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)を立ち上げるまで、私もそうでした。長いこと現代占星術に慣れ親しんでいたため、“吉凶解釈”の考えや思念から抜け出すのにタテの頭をヨコをするような苦闘をしばらく続けました。


《 友愛社会理想を示唆 》

結論的に、宝瓶宮時代の「海王星」は、現代占星術でいう“凶星”ではなく、美しい“夢”や“ビジョン”、まだ見ぬ理想であっても、宝瓶宮時代の「天王星」の“現実理想”(Reality Ideal)の象意を受けていくようになります。

宝瓶宮時代は、双魚宮時代のように“吉凶”や“善悪”また“支配/被支配”といった「対立二元論」の時代ではなくなるのです。

「共鳴関係論」を歴史パラダイムとしていく時代なので“凶星”ではなく、本来の「海王星」になります。

宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」との共鳴関係によってです。

“次元上昇”(宝瓶宮時代は「次元拡張」)した「海王星」は、現実理想に向かって“夢”や“ビジョン”をもたらし、宝瓶宮時代の現実的な友愛社会理想を示唆していくことになります。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の「現実的な友愛社会」というのは、双魚宮時代の「対立」や「闘争」による「友愛」(同胞愛、鳩山氏の「友愛」)とは異なります。共鳴関係論によりますので新しい「友愛精神」(和、絆、民度:人類愛)です。




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