宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
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●第1稿 2024年10月14日 アップ。
個々人また人類が“幻想”の中にいることに気づけないのが「海王星」の影響のもとにある昨今です。
「海王星」が発見された19世紀中頃から今日まで。
日本の場合“民族性”が魚宮で象徴されるため、とくにそうなります。
社会がそうなので“ふつう”に感じ、ふだん疑問に思うことはありません。
ですが昨今、無自覚ながら何気に気づきはじめていたり、考えや行動を変えつつあったり、転換期を感じることが起こります。
魚宮をトランシットしている「海王星」だけでなく、正反対の象意を持つ「土星」が昨今、魚宮をトランシットしています。
さらには、今年2024年のはじめに水瓶宮に入宮し、その後、逆行に転じて、現在、水瓶宮の影響圏バリバリの山羊宮29度Rをトランシットしている「冥王星」が“裏ボス”となっています。
ちなみに、ここでいうトランシットというのは、飛行機の通過を表わすトランジットと同じで、アストロロジカルにはプラネット(星)の運行や通過のことです。
トランシットもトランジットも同じで、日本語で一例を挙げれば「〜ころ」と「〜ごろ」(頃)、「〜ふん」と「〜ぷん」(分)、「〜ほん」と「〜ボン」や「〜ぽん」(本)などと類似で意味は変わりません。
「何で“星”が関係があるの?」と思われる方がいらっしゃるかと存じますが、星の配置によって象わされる”宇宙法則”(宇宙波動エネルギー)の働きです。
One-Point ◆ 地上でも似たようなことが言われるでしょ。方位学とか風水とか。その宇宙大自然バージョンのようなものです。個々人の主観的解釈や経験則による“占い”ではなく、「宇宙創成プロセス」に基づいた“宇宙法則”から見えてくるものです。
要点を書いておきます。
19世紀中頃の「海王星」の発見によって、人類歴史は双魚宮時代末期の“幻想時代”に入りました。
それまでも、仏教やキリスト教など“世界宗教”の時代だったんですけどね。
「海王星」の発見は、それらに基づく“新宗教”や“新興宗教”の時代をもたらします。
そして今日、ホロスコープを1周した「海王星」が、旧民主党政権が誕生した2009年から魚宮をトランシットしはじめたことで、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションがはじまりました。
が、今やその最後の“分水嶺”のピークの今年2024年です。
その魚宮に、「海王星」と正反対の象意を持つ“誤魔化すことのできない現実”を象わす「土星」がトランシットしはじめたことで、“幻想”から“現実へ”の覚醒がうながされている現在です。
One-Point ◆ もっとも、魚宮の「海王星」と「土星」とではどちらの象意が強いのかと言えば、「海王星」のほうが強く、いずれにしても正反対の象意ゆえに“理想”と“現実”とに引き裂かれるような混乱が起こります。
ちなみに、「土星」の象意の特徴は漸次現われ実体化していくことです。
ほかの星や構成要素と比べて、象意が現われるのに相応のタイム・ラグが生じます。
といったことがありまして、“占星術”に詳しい方にご参考に書いておきますと、魚宮の前半をトランシットしたこれまでよりも、後半をトランシットしていくこれからのほうが「土星」の影響は現われやすくなります。
「土星の解釈は難しい」と言われる理由の一つになっています。
また、心理的な象意面が無いわけではありませんが、“誤魔化すことのできない現実”を象わす側面のほうが大きく、“占い解釈”が通用しにくいこともその一因です。
要は、今後、「土星」の“現実”を象わす働きが本格化していくことによって、双魚宮時代の終末」また「魚宮の海王星」の“幻想”から相応に“真実”に目覚めていくことが起こります。
One-Point ◆ 前述の「冥王星」に加えて、「海王星」自身が魚宮の最後のほうをトランシットしているため、まもなく「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが終わります。すると、“幻想”の時代が完全終了していくことになります。
ご参考に、ホロスコープの部分アップで図示しておきます。
“幻想”であろうとなかろうと、個人や組織また社会が“夢”や“理想”を描いていくことは必要です。
ただ、それが“事実誤認”や“勘違い”だったり、“錯誤”であるにもかかわらず信し込み、信奉するといった“洗脳”(妄信)状態に陥るとお話は別です。
上記で“(ダブルクォーテーション)”内の単語は、いずれも「海王星」の代表的な“まだ見ぬ理想”に基づく象意です。
個々人のホロスコープ(出生天球図)だけでなく、「海王星」発見後の双魚宮時代末期に、人類が事の大小を問わず、また多かれ少なかれ“幻想”に陥り、今日、その最終局面にあることをご理解ください。
近年の代表例は「共産主義思想」ですが、「海王星」の象意の影響は自分自身では気づきにくいのが最大の特徴です。
“分水嶺”のピークの昨今、私たちは双魚宮時代から“霊識開元”となる宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)へパラダイム・シフトの中に生きているためです。
One-Point ◆ これまでの“ふつう”や“正しい”また“常識”や“社会通念”とされてきたものが、もしかしたら“幻想”だったりするかもしれません。そういうご認識が重要なときです。主観的なものゆえ自分自身でご判断するしかありません。
そんなこんなで、宝瓶宮時代は“真実”が明らかになっていく時代です。
というか、これまでがわれ知らず“幻想”の中に生きてきた時代でした。
さらには、これまでの宗教による双魚宮時代は、自分を超えたところに“真理”や“真実”また“理想”や“聖人”が実在するかのように思い込み、“信仰”などによって個々人の精神レベルを上げてきた時代です。
今後の宝瓶宮時代は異なります。
上述の二元論的論理で言えば、いくらか極論になりますが、「自分自身が真理や真実また理想となる自己責任」によって、個々人のレベルを上げていく時代です。
あくまでも従来の二元論的な対比で言えばということで、端的には「霊識の時代」の幕開けです。
実際のところは、個々人の「主体性」とともに「友愛精神」(和、絆、民度)を伴なった「共鳴関係論」を歴史パラダイムとしていく時代です。
One-Point ◆ 賛否はあるかと存じます。が、すでにかつての“銀幕”や“演歌“や“歌謡曲”また“ドラマ”なども、“幻想”の顕著な現われです。さらにいえば、政治家や政党の言動にも“幻想”が強く見られます。選ぶ国民の責任もありますが。
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