宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

今後の運勢の分れ目
[大河と逆流]
― どの波に乗るのかで将来が決まる ―

勢いを増す逆流に乗っても降りる潮時をお間違えなく

●第1稿 2022年 6月30日 アップ。


逆流うず巻く昨今は、個人も国家も運勢の分れ目です。

錯綜する「星のディレクション」(運勢変化)のどれに乗るか。

ご判断はご自由ですが、それが運勢の分れ目をもたらします。

日常的なパーソナル・プラネットの「星のディレクション」であれば、そこまでではありません。

ですが、人生の要所要所ではたらくソーシャル・プラネットの「星のディレクション」は、ご対応を誤ると流れに呑み込まれてしまうことがあります。


《 天運の方向を知る 》

どの、時代の流れに乗るか、ポイントは天運の方向性です。

多かれ少なかれ、時代の変化に伴う流れに乗れば、相応に運勢は伴なうものです。

ですが、それが歴史の本流ではなく、実は渦巻く逆流だった場合、いくら勢いがあっても流れに乗っかってしまうと、待ち受ける結果は大きく次の2つです。

1、逆巻く渦に呑み込まれる。

2、歴史の大河のなかに消えていく。

逆流なので仕方ありません。

一時的に乗っかることは有効でも、降りる潮時を間違えないように、本流である歴史の大河の動きにも目を配っておかなければなりません。

時代の流れには大きいものと小さいものがあります。

また、逆流もあれば、個人がもつ性質や運勢によって乗れる流れと乗りたくても乗れない流れがあります。

ご自身のホロスコープ(出生天球図)の運勢傾向によって決まるので、知っておくことも必要です。



One-Point ◆ そのときどきにおいて、複雑に変化していく時代の流れや波を宝瓶宮占星学では「星のディレクション」(運勢変化)と呼んでいます。単なる未来予測とは異なり、宇宙波動エネルギーによるオリジナルなリーディングです。



《 2種類のディレクション 》

「星のディレクション」には大きくわけて次の2種類があります。

1つは個人にはたらく日常的な運勢変化で、もう1つは個人の人生の要所要所で訪れる運勢変化、ならびに社会にエポックメイキングをもたらす時代変化です。

いずれも吉凶は関係がありません。

宇宙波動に基づいた実際的な現実のディレクションだからです。

前者の日常的な運勢変化は、ほとんどがパーソナル・プラネットによってもたらされます。

「もたらされる」という表現は厳密にいえば語弊があるのですが、ニュアンスによってとらえていただければと存じます。

パーソナル・プラネットというのは、太陽、水星、金星、月、火星の5つの星で、個々人に対する短期間の弱いディレクションにとどまるのがふつうです。

One-Point ◆ 数週間と短く、長くても月単位です。毎年のことなので、生まれてこのかた慣れっこになっていて、パーソナル・プラネットのディレクションを受けていても気づかずにスルーしていることが多く、繊細で過敏なかた以外は気づきにくいでしょう。



《 ご理解されて運勢の波に 》

一方、ソーシャル・プラネットによる「星のディレクション」(運勢変化)は、人生上の大きな変化をもたらします。

年単位と長く、人生を根本から変えることもありますので、ご対応を間違えないようにしないと、必要以上の運勢の分れ目をもたらします。

波乱万丈の運勢傾向を生まれもつかたほど、そうなりやすいのでご注意が必要です。

「何か調子がイマイチだな、乗らないな」と感じながら、「星のディレクション」を受けていることを知らずにいつもどおりにとらえて対処していると、ジワジワと水に溶けていくドロ舟に乗っているような目に遭いかねません。

逆に「星のディレクション」を知っていれば、変化すべき方向性が見えてきますので、どのような流れかを把握されて波に乗る手立てを思いつくこともあるでしょう。

One-Point ◆ ソーシャル・プラネットというのは、木星以遠の星で、冥王星、海王星、天王星、土星、木星の5つの星です。動きの遅い星たちで、影響の軽い木星を除くと短くても3〜6年単位、だいたいは10年単位や、なかには一生に一度というものもあります。



《 星のディレクションの背景 》

なぜ、このような「星のディレクション」が起こるのでしょうか。

宇宙の采配によって起こるようになっているもので、個人的には成長のためです。

社会的には人類歴史を前に進め発展していくためです。

「星のディレクション」をもたらす宇宙波動エネルギーは、そのような方向性を根幹に内包しています。

有史以来、今も宇宙が膨張し続け、地球上においても生命進化や人類歴史が発展してきた理由は、それゆえにあります。

ただし、個々人は意志をもちますので、「星のディレクション」に逆らうのはご自由です。

宇宙波動エネルギーによる「星のディレクション」に、無意識であっても反することもできますし、活かすこともできます。

ただ、そういった人の意志にかかわりなく、宇宙波動エネルギーは変わらずに、あまねく万民にはたらき続けます。

そのため、重要なことは、個の総体として人類社会は動いていることから、どちらが時代の流れに伴なう天運を受けやすくなるか、また運勢的かはご賢察のとおりです。

One-Point ◆ 宇宙波動エネルギーは一人ひとりには微弱な作用にすぎません。ですが共鳴関係論に基づいて人類全体をみると、共振的に強まっていくことが起こります。宇宙開闢以来、「基本三数」(数理法則)を伴ないつつ、人知れず働き続けているのです。



《 土星外惑星のディレクション 》

昨今の「星のディレクション」はとくに重要です。

土星外惑星(トランス・サタニアン)のディレクションが、日本と日本人をメイン・ターゲットに花盛りの今日だからです。

冥王星は、宝瓶宮時代を実際的にスタートしていくための深層の「精神意識の変革」のデレクションを投げかけています。

2020年頃からその影響圏がはじまり、昨年2021年12月から正式に影響圏入りすることで、実質的にはじまっていきました。

個々人の深層の精神意識(霊性、深層心理)を、宝瓶宮時代の方向へとうながし、変革をもたらしていくものです。

海王星は、2009年から歴史の大河に逆行する「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションをもたらしています。

これには反面教師的な役割もあるので、単純ではありません。

たとえば、ロシアのウクライナ侵攻といった「対立二元論」による混乱や混迷をもたらすことによって、国際情勢的には中国の勢いを削ぎ警戒を強めたり、世界の人々に友愛精神(和、絆、民度)による宝瓶宮時代へのご認識を深める働きを植えつけることになります。

今年2022年は、その「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションも終盤なので、最後の混迷がピークを迎えています。

来年2023年春ごろには一段落して、次の「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)のディレクションに移っていきます。

天王星は、3年ほど前から「日常生活の変化のディレクション」をもたらしています。

代表的には新型コロナの影響です。

これら、昨今の土星外惑星のディレクションは「民族性」を魚宮、「国体」を水瓶宮として「天運」を伴なってきた日本、および日本人をメイン・ターゲットとして、運勢の分れ目をもたらすものになっています。

One-Point ◆ 根拠の定かでない「ホロスコープ占い」のお話ではありません。宇宙この世界の根幹法則「基本三数」に基づいた解釈によって、宇宙波動エネルギーのはたらきをリーディングした実際的な「星のディレクション」のお話です。




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