宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
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土星が逆行から順行に転じ、歴史が動き出した今月6月25日。
今後は、誰も逃れられない政治、経済、社会、生活の変革に向かいます。
「イン・ジ・アクエリアス」の重要なディレクションの始まりです。
歴史は「アクエリアス」の精神基盤を確立していく時代へと向かっています。
「宝瓶宮時代のビッグバン」によって、宝瓶宮時代を迎えた昨今、国際的な政治経済においても、また国内の社会生活においても、さらには見えない精神意識世界においても、「変革」の動きは一触即発的な状況にあり、まるで「革命前夜」の様相です。
●第1稿 : 2012年 6月28日アップ
人は通常、すでに「変化」や「革命」が起こり、誰にでも見えるカタチに進んだあとで、初めて「変化」や「革命」に気づくものです。
しかし、目に見えるカタチに進行する前に、すでに意識や精神世界においては、変化をうながす出来事が起こり、そこにおいては、確実に新しい方向に歴史が進んでいきます。
こういった出来事は、何も現代に始まったことではありません。
約2,000年前、双魚宮時代が始まったときも同様の動きがありました。
今でこそ、個人の自由と権利が保障された「自由民主主義」が歴史の流れであり、国際社会の大勢となっています。
しかし、宗教的にみると、「自由民主主義」の基となったイエス本来の教えへの回帰は、皮肉にもイエスの教えを教理とし、また組織とし、権威化していった中世カトリック教会の腐敗に対するプロテスト(プロテスタント)として始まりました。
「イエス本来の教え」については、「双魚宮時代の継承と訣別」をご参照ください。
詳しいご事情は、西洋精神史を学んでいただくとして、ここでお伝えしたいのは、これまでの約2,000年間の双魚宮時代のパラダイムを宗教が担い、その歴史の中心的な役割りを果たしてきたキリスト教でさえ、定着するまでには、数100年間の歴史を必要としたことです。
もっとも、今から400年ほど前の1630年、ガリレオの時代に宝瓶宮時代の影響圏に入り、人々の意識は宗教から科学へと少しずつ変わってきましたので、これまでの約2,000年間が宗教によって牽引されてきたといっても、特に戦後教育を受けた現代人には、ピンと来ないかもしれません。
戦後教育は、宗教や倫理道徳から離れ、唯物論的な科学偏重教育に流れてきたからです。
One-Point ◆ 宗教ならざる宗教民族である日本人は、戦後教育によらなくても「無宗教的」です。なぜなら、徳川家康は、統治政策として仏教を「戸籍係(檀家制度)」に活用し、「葬祭仏教」に転化させ宗教面を骨抜きにしてきました。それ以前にも、織田信長は、僧兵(武力)をもって政治に関与する仏教の聖地、比叡山を焼き討ちにし、政治から分離させてきた歴史があるからです。
●ホロスコープ解釈からも、また実際の太陽系の星の位置からも、さらには歴史の流れからも、「新しい時代」を示していた瞬間が、1989年です。
これを「宝瓶宮時代のビッグバン」といいます。
今(2012年)から23年前です。
実際、当時の世界の政治や経済、社会や生活、宗教や文化の新たな変化をみても、この時期、軌を一にして宝瓶宮時代に向かう画期的な出来事が次々と生じています。
宝瓶宮時代が、正式に始まったのは、明らかです。
また、数1,000年の単位で人類歴史を遡り、プラトン年(グレートイヤー)の流れに照らし合せてみても、このタイミングはピタリです。
このページのテーマ「イン・ジ・アクエリアス」について、ご説明しておきます。
宝瓶宮時代(Age of Aquarius)が正式に始まってのち、それが定着化するまでの歴史を「イン・ジ・アクエリアス」といいます。
このサイトをご覧の皆様であれば、1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」によって、宝瓶宮時代が正式に始まったことをご存じでしょう。
とはいえ、世界の現状をみてもお分かりのように、かつての双魚宮時代の価値観や権力による支配・被支配の構造は、まだ色濃く残っています。
このような古い意識や態勢から、宝瓶宮時代の新しいパラダイムによる精神意識や社会態勢に移行するまでの期間が、「イン・ジ・アクエリアス」です。
歴史の大河は、時に逆流のような渦巻きを見せながらも、結局は、約2万年の時をかけて、「人類歴史の目的」に向かってステップ・バイ・ステップ、段階的に進んでいきます。
宝瓶宮時代が始まった現時点においては、個人の自由を世界的に保障する「友愛社会(新・自由民主主義世界)」の実現に向かって進んでいる第6段階の歴史プロセスに当たります。
なぜ、そんなことが確信を持っていえるのか。
詳細は機会をみてご説明するとして、次の2点から、歴史の方向性が見えてきます。
1つは、この宇宙世界の存在様相と展開プロセスです。
時間の流れと空間の存在は、同一物の二面性ですが、それが共鳴関係によってどこに向かって進んでいるのか、新しい宇宙観=「数理法則とクオリアル・ワールド」に基づいて論理(哲理)的にとらえることができるからです。
もう1つは、皆様もご存じの古代ギリシャの天文学者ヒッパルコス(BC190頃〜BC120年頃)が発見した宇宙的周期「プラトン年(グレート・イヤー)」に基づくものです。
宝瓶宮占星学は、解釈の根拠を宇宙におきますが、その宇宙的な基礎理論によってプラトン年の流れをリーディングするとき、人類歴史の変遷と目的が見事に見えてくるのです。
One-Point ◆ オカルトチックな西洋占星術の解釈からは理解できないお話でしょう。しかし、本来、ホロスコープというのは、約46億年の歴史を持つ太陽系の星々を用い、約137億年の大宇宙に由来するものなので、その存在様相と展開プロセスが原則的に分かれば、約2万年の人類(発展の)歴史など、一瞬をリーディングするようなものです。
●プラトン年というのは、公転軸に対して、23.4度傾いている地球の自転軸が、コマの回転軸が動いていくように、その傾きを保ったまま一周りしていく周期、約25,920年(理論値)をいいます。
これに伴ってホロスコープの基点、春分点(牡羊宮0度)も、約72年に1度ずつ、前にズレていきます。
では、なぜ、ピッパルコスがプラトン年を発見できたのでしょうか。
後年、プトレマイオスが最も認めるほどの優秀な天文学者(数学者)であったことも理由の一つですが、ヒッパルコスの生存中、「春分点の起点」となる牡羊宮の0度の位置に春分点あったことが最も大きな理由です。
宇宙は共鳴に満ちています。当然そうなります。
双魚宮時代の始まり、すなわち牡羊宮0度の春分点は、ピッパルコスの存命中しかありません。
先の双魚宮時代(Age of Pisces)は、上述したヒッパルコスの存命中、紀元前170年頃に始まりました。
この時期が約2,160年(計算値)におよぶ双魚宮時代の始まりとなる0度、すなわち牡羊宮0度の「春分点の起点」にあたります。
春分点というのは、ホロスコープを約72年に1度ずつ「逆回り」に移動するために、牡羊宮の0度が「双魚宮時代」の始まりとなる0度になります。
ご興味がある方は、「宝瓶宮時代の根拠―春分点の起点」を、併せてご高覧ください。
その360年前、つまり紀元前5〜6世紀頃に、双魚宮時代の影響圏に入りました。
ここが双魚宮時代の前の白羊宮時代の25度の位置で、古代ギリシャにおいて思想哲学が揺籃期を迎えた時代です。
現代でいえば、宝瓶宮時代が正式に始まった1989年の360年前、ガリレオが生存中の1630年頃、双魚宮時代の25度で宝瓶宮時代の影響圏に入りましたが、ここが近代科学の黎明期にあたる時代です。
その後、ニュートンらの登場によって、近代科学が花開いていきます。
お話を戻して、双魚宮時代が正式に始まったときから、双魚宮時代のパラダイムをリードする宗教のキリスト教が登場するまでが、「イン・ザ・ピシーズ」です。
キリスト教の登場は、西暦30年頃、イエスの十字架後ですが、すでに約200年間が過ぎてからでした。
イエスの12弟子やパウロらによって始まったキリスト教は、さまざまな迫害を受けながらも、391年、当時、世界の中心だったローマ帝国の国教に定められます。
ここにおいて完全に双魚宮時代のパラダイムが定着し、新しい時代が動き出していくのです。
過去はともかく、では宝瓶宮時代は、どのように進むのでしょうか?
One-Point ◆ 双魚宮時代は「宗教精神」による時代です。まだ見ぬ死後の「天国世界」や「極楽浄土」を信じて生きてきた時代です。これからの宝瓶宮時代は、「共鳴精神」に基づく時代です。現実の世界的な「友愛社会」の実現に向かって進んでいきます。
※「共鳴精神」というのは、個々人の「解放された精神意識」がベースになります。そのうえで、お互いに共鳴(共感的尊重)をするもので、宇宙的な「アクエリアス」の波動エネルギーと共鳴します。心霊や霊魂とは異なるので、ご留意ください。
では、「イン・ジ・アクエリアス」は、1989年からいつ頃まででしょうか。
早くて2024年、遅くても2043年まで、「宝瓶宮時代のビッグバン」ののち約35年〜50年間が、「共鳴精神」が世界的に準備されていく「イン・ジ・アクエリアス」の期間になります。
もっとも、2020年から「精神意識の変革」のディレクションの影響圏に入りますので、最短では、あと8年間といえなくもありません。
宝瓶宮時代は、「共鳴」による時代なので、条件が整えば増幅的に一気に進むことが起こります。また、何が起こるか分からないのも、天王星に共鳴する宝瓶宮時代の特徴です。
この「イン・ジ・アクエリアス」を高速道路に例えれば、インター口から料金所まで、もしくは本線に合流するまでの「ランプウェイ(インター)」の期間にあたります。
分かりやすいように、図にしてみましたので、ご高覧ください。
One-Point ◆ 各時代の影響圏となる360年間は、新時代に向かう準備の期間にあたります。そして新しい時代が始まってのち、その時代のパラダイムを規定する「精神意識」の基盤が整うまでが「イン・ザ・ピシーズ」や「イン・ジ・アクエリアス」の期間です。現在、これから本格化していく「組織運営変革の深化」の第1次ディレクションと第2次ディレクションは、その「精神意識」を整えるための出来事をもたらすメイン・ディレクションとなっていきます。
土星は今月6月25日、天秤宮22度で順行に転じました。
今年のはじめ、2012年2月、天秤宮29度30分まで進んだ土星は、蠍宮に入宮することなく逆行に転じ、引き返していきました。
しかし、一時的ながら「組織運営変革の深化」の影響圏にあったこの前後、ディレクションどおり、「アラブの春」など民主化の動きが活発に起きたのは、ご存じのとおりです。
その後、土星の逆行によって、次第に影響圏からも離れ、昨今は、民主化が進みかけたエジプトも軍最高評議会による議会解散や、国内でも消費税増税を巡る民主・自民・公明の3党合意がなされるなど、歴史の逆流が見られました。
しかし、土星が順行に戻った翌日の6月26日、3党合意によって「消費税増税」が衆議院で可決されたものの、逆に、民主党から57人もの造反議員、16人もの欠席棄権議員が出るにおよんでは、変革に向かって進まざるをえず、もはや現状に留まれないことは事実です。
日本の政界も再び、「組織運営変革の深化」を受けはじめたのです。
また「消費税増税」が参議院で可決されてもされなくても、国民の「生活運営変革の深化」は起きてきます。
ことは日本だけに留まりません。
8月18日には再び「組織運営変革の深化」の影響圏に入ります。
その50日後の10月6日、土星は蠍宮に入宮し、「組織運営変革の深化」のディレクションが正式に始まります。
さほどときをおかない12月の前後、最初のピークを迎え、世界的に大きな動きが出はじめます。
かといって、マヤ暦が終わると誤解されて、一部で騒がれているような「人類破滅」などではありませんので、ご安心ください。
ただ、「一党独裁国家」や「強権国家」など、古い組織や体制の国家ほど、このディレクションの影響を強く受けます。
日本やアメリカも、もちろんこのディレクションを受けますが、それは同時に、世界的な責任や役割りを果たしていく方向に変革をうながされ、転換していくものになります。
もはや中国が高度経済成長や繁栄を続けることは難しくなりますし、中国人民が現実に目覚めて、次第に民主化に向けた改革の動きを強めていきます。当然、北朝鮮も無関係ではいられません。
このディレクションによって、日本は精神意識を、アメリカは世界に責任を持つ立場として、漸次、復活を見せていくことになります。
One-Point ◆ 「組織運営変革の深化」の第1次ディレクションは、今後3年間、国際政治、経済、社会、生活、これらの根幹に働いて、「組織運営」や「生活運営」の「変革」をうながしていきます。当然、経済や生活の根幹に関わる「第一次産業(農林業、水産業、鉱業)」、「エネルギー」、「金融」といったことに関わる分野は、「政治」や「行政組織」を含めて、特に今後の変化や変革から逃れることはできません。
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